2014年11月21日 のアーカイブ

大災害の教訓

2014年11月21日 金曜日

昨日、第12回神奈川県神社庁神職大会が箱根の地で開催され、県内神職約150名が参加し、当社からも宮司・禰宜が出向きました。

大会では、福島県神社庁の前庁長さんを講師にお招きして「災害の教訓について」と題する講演を拝聴しました。

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未曾有の東日本大震災発生による福島県の被害について、①大地震による被害②大津波による被害③原発事故による被害④根拠皆無の風評による被害⑤政府による誤った情報発信による風化被害と、5様態による説明を始め、避難や現状について鋭い視点によるお話を伺うことが出来ました。

また、平成23年5月11日 天皇皇后両陛下には福島県民激励の為に行幸啓されましたが、雨天の中にもかかわらず傘をご使用にならず、海に向かって犠牲者の霊を慰められたこと、福島産の食材を用いて調理された弁当をお召し上がりになられたこと、還御の砌に福島県産の農産物をご私費にてご購入になられ、皇居でお召し上がりになられた御由について、更には氏子さんの感動のエピソードも交えてお話になりました。

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首都直下や東海、東南海など、非常事態に遭遇した場合の冷静な視点(虫の目・鳥の目・魚の目)の必要性、平素からの神社での対策や心得などについても、被災者としての経験に基づいた具体的な事例を挙げられ、示唆に富んだ頼りになる内容でした。

神社が公共存在であり、神職が公的な性格であることを深く考え、講演ならではの心の世界を奥深く掘り下げる貴重な機会となりました。

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清興では、桂歌助師匠による古典落語を楽しみつつ、年末年始に向けた覚悟を新たにした一日でした。