今日の当地は曇り空、外で行う出張祭儀も盛夏の頃に比べると汗の量が落ち着いてきました。
地鎮祭では工事の安全、無事進捗(しんちょく)を願うのはもちろんのことですが、あの広島の土砂災害を思うと、地震や雷、風雨の災禍が起こらぬことを大地の神さまに只管(ひたすら)に祈り上げました。
北海道や東北、あるいは夏休み短縮の小中学校では、先週あるいは今日から学校が始まっているところもあるようですが、市内の小中学校では残り1週間を切りました。
本日は小学校6年生の児童が、自由研究の課題で社務所を尋ねてきました。
入口である鳥居をくぐってから、神さまの鎮まる社殿に至るまでの道を「参道」(さんどう)といいますが、「参道の長さ」について、調べ学習でやって来ました。
市内外の神社にお参りして調べているうちに、長さは境内の広さや、社殿など施設の配置などにより異なることがわかったようです。
その上で、参道の中央は神さまの通り道で「正中」(せいちゅう)ということ、正中を避けるため参道が曲がっていたりすること、鳥居から神域に入り、社殿に行き着くまでに自ずと規律が正され、自然と心が落ち着くのが参道の意義であることなど、色々なお話をさせていただきました。
母親のお腹から生まれてくる時に通るのも同音で「産道」(さんどう)といいますが、どちらもとても大切なものです。