2014年8月 のアーカイブ

元気なシニア世代

2014年8月20日 水曜日

広島市内では集中豪雨による土砂災害が発生し、多くの尊い命が失われました。

御霊の平安をお祈り申し上げますとともに、罹災(りさい)に遭われた方々にお見舞い申し上げます。また、救助活動が順調に捗(はかど)ることを願うばかりです。

さて、当地では引き続く残暑に〝 閉口頓首 〟(へいこうとんしゅ)といったところです。

しかしながら、午前中はマンスリーウォーキング(伊勢原市教育委員会スポーツ課)、午後は文化財めぐり(厚木市文化財保護課)が実施されました。

マンスリーウオーキング

マンスリーウオーキング

元気なシニア世代は、約2時間のウォーク「県立いせはら塔の山緑地公園めぐり」を無事に終えて神社に再び戻って来ました。

文化財探訪

文化財探訪

また、文化財めぐりでは、浄発願寺(伊勢原市日向)、日向薬師(伊勢原市日向)を経て、当社へとお参りになりました。

当社の説明

木陰で由緒説明

熱心で意欲的なシニア世代の元気さに驚く一日でした。

我が子にまさる宝があろうか

2014年8月19日 火曜日

昨日同様、厳しい暑さの堪(こた)える一日となりました。

職員も交代で夏休みを取っていますが、社務所では正月や節分祭の下準備に余念がありません。

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本日は「戌の日」とあって、安産祈願のお参りが続きました。今月は31日(日)も「戌の日」で、予約の電話が入っています。

(しろがね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも 山上憶良

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当社で結婚奉告祭、安産祈願を上げられた方も無事出産の運びとなり、お宮参りの申し込みで来社されました。

日本の結婚式 第16号

日本の結婚式 第16号

『 日本の結婚式 』 第16号 ( 9月4日発行 ) の挙式場編 ( 207頁 ) に、当社が紹介されています。

10・11月の週末は、神前結婚式の予約も多くなってきました。

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職業インタビュー

2014年8月18日 月曜日

お盆明けの月曜日、仕事が始まった人たちにとっては、ことさら残暑の厳しい一日だったのではないでしょうか。

当社でも大安吉日とあって、朝早くから地鎮祭が重なりました。

白衣・袴(はかま)に狩衣(かりぎぬ)姿でいると、「涼しそうに見えますね」といわれますが、今日は地鎮祭のご奉仕で全身汗びっしょりとなりました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

学校へ通う児童や生徒たちにとって、夏休みは残り2週間となりました。

さて、市内の中学1年生が総合学習のレポートで、「職業インタビュー」にやって来ました。

「一日の仕事の内容は」「資格や免許はありますか」「中学生のうちからしておいた方が良いことは」・・・など、3人の職員が順番に答え、一生懸命書き記していました。

宿題が残っている家庭では、まだ時間があるので計画的に過ごして欲しいと思います。

出穂期

2014年8月17日 日曜日

楽しかったお盆休みも今日でお仕舞い、という企業も多かったことでしょう。

帰省先からのUターンで、いつも通り上りの道路が渋滞していました。

長期休暇明けは身体も慣れないでしょうが、気持ちを切り替えて励んで欲しいと思います。

御霊祭

祖霊祭

午前中、11年前にお隠れになられた御先祖さまの御霊和め(みたまなごめ)「祖霊祭」(それいさい)を執り行いました。

「御先祖さまを守る」といいますが、節目の祭儀にあたり、しみじみと考えてみると「御先祖さまに守られている」今を感じるものです。

社務所ではお葬式は行っていませんが、忌明け(きあけ)後の祖霊祭を行うことが可能です。

費用や準備品など、お気軽に社務所までお尋ねください。

0463-95-3237    e-mail    hibita@athena.ocn.ne.jp

御神田 ( 神社下 )

御神田 ( 神社下 )

近隣の田んぼでは出穂期(しゅっすいき)を迎えています。

神社下の御神田(神奈川県神道青年会)は田植えから今日で70日、晩稲(おくて)なので間もなく出穂となりますが、案山子(かがし)が見張り番を始めました。

(それがし)は案山子にて候(そうろう)(すずめ)どの 夏目漱石

案山子は農作物の鳥獣害を避ける手段ですが、一本足の「田の神」ともいわれます。

『 古事記 』 神話の大国主命(おおくにぬしのみこと)の国づくりの段に、久延毘古(くえびこ)という神が登場しますが、〝 山田の曾冨騰(そほど) 〟 といわれる神で、歩けないものの天下のことは残らず知っている、これが今にいう案山子です。

あしひきの山田のそほづおのれさへわれを欲しといふうれはしきこと よみ人しらず 『 古今集 』

*そほづ=案山子

一陣の涼風

2014年8月16日 土曜日

当地では今日が盆の送り火です。

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終日にわたり御朱印参拝が多く、頁を前にめくると大山詣りや相模式内社めぐり、また相模国府祭六社めぐりなどがほとんどでした。

相模式内社の会では来月24日に総会を開催する予定です。

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突然の夕立に慌てて軒下に潜り込む参拝者を見掛けました。

白雨(はくう)が上がった境内には、一陣の涼風をもたらしてくれました。

夕立の雲もとまらぬ夏の日のかたぶく山にひぐらしの声 式子内親王

白雨

白雨

例祭助勤奉仕

2014年8月16日 土曜日

昨日は同じ相模中連合支部(さがみなかれんごうしぶ:中郡二宮町・中郡大磯町・平塚市・伊勢原市・秦野市)で、国府祭の類社でもある平塚八幡宮の例祭でした。

平塚八幡宮

平塚八幡宮

毎年のことながら、宮司が例祭式に参列し、禰宜が終日助勤奉仕(じょきんほうし)で伺いました。

助勤奉仕者

助勤奉仕者

昨日は「終戦の日」を迎え、靖國神社にお参りする非常に多くの人たちの様子をテレビで見ました。

また、各地で慰霊行事や平和についての集会、新聞報道やテレビ番組なども数多くありました。

大祭なので賑やかな反面、穏やかで和やかな気持ちで一日を過ごすことができました。

当然のことながら、この平安があるのも先人のお蔭だとあらためて感じました。

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「鎮地大神」(ちんちおおかみ)といわれる八幡さまのご加護のもと、平和な社会が続くことを願いつつ、神輿の渡御(とぎょ)奉仕も無事に終えることができました。

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静かな日

2014年8月14日 木曜日

今日は突然の激しい雨もありましたが、しとしと降りの静かな日でした。

近隣の新盆のお参りや親戚へお盆参りの一日となりました。

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帰省や盆休みの影響で国道246号線が渋滞していますが、神社では遠方からのお参りや御朱印めぐり、また普段は少ない六三除(ろくさんよけ)や子授(こさずけ)祈願、厄災消除などの祈祷が続きました。

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明日は平塚八幡宮の例祭ですが、雨が上がり残暑の厳しい日になりそうです。

ごゆっくり

2014年8月13日 水曜日

ここ数日、兼務社の総代さんがお参りになり、秋の祭典日程などについての確認がありました。

お盆が過ぎると秋の祭典準備も順次始まります。

さて、当地では今日はお盆の「迎え火」。

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昨今は素焼きのお皿に苧殻(おがら)を焚いて、ご先祖さまをお迎えすることが多く見られますが、古き良き習わしであり、夏の夕暮れの風物詩です。

今日も新盆のお宅で祖霊祭(それいさい=みたままつり)のご奉仕がありましたが、初めてのお盆で絵柄のない白い提灯が飾られていました。

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室内には絵柄の入った行灯(あんどん)なども飾られ、季節の野菜や好物などが供えられ、ご先祖さまもゆったりとお過ごしくださることと思います。

みたまの安鎮

2014年8月12日 火曜日

昨日葬儀の申込みがあり、今晩と明日は神葬祭のご奉仕です。

ご縁で喪主のお父さん、奥さん、息子さんと三代にわたってお仕えすることになりました。

若年者の葬儀は表現が難しく、尚更気持ちを寄せるため、祭詞(さいし)の奉製(ほうせい)に時間を費やして浄書(じょうしょ)しました。

祭詞

祭詞

先き立たぬ悔の八千度悲しきは流るる水のかへりこぬなり

いにしへに帰らぬ道の悲きは重なる事のやるかたぞなき

そこ清み流るる河のさやかにも祓ふることを神は聞かなむ

sinnsousai

通夜では〝 みたまの安鎮 〟(あんちん)を祈り、生前同様の礼を尽くして手厚く奉仕します。

「霊魂(みたま)の再び帰り来まさむ・・・」と甦(よみがえ)りを願うのは往古(おうこ)の殯斂(もがり)の遺風(いふう)です。

穏やかなお盆を

2014年8月11日 月曜日

台風一過、お蔭様で被害もなく、安心して境内清掃に汗を流すことができました。

厳しい暑さが戻ってきましたが、神社下の御神田では朝から神奈川県神道青年会の担当者が草刈りに精を出していました。

午後から産土講(うぶすなこう)の役員さんが集い、9月21日(日)に第65回産土講を行うことになりました。

生産者にとっては台風被害が一番の心配であり、穏やかなお盆を過ごし、実りの季節を迎えたいところです。

鳥居の内から  本夕

台風一過 静かな夕暮れ

昨日は台風の状況に気をもみながらも、神葬祭、五十日祭・埋葬祭、お盆の祖霊祭など、お葬式や祖先のまつりのご奉仕がありました。

今週は御霊(みたま)まつりが続きます。

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--- 平成26年8月11日  『 神社新報 』  盆行事 家庭のまつりの行方 ---

今年も月遅れ盆の8月15日が近づいてゐるが、もとよりわが国の盆行事は仏教行事のみで説明できるものではない。

各家庭では幽世(かくりよ)の御霊(みたま)を現世(うつしよ)に迎へる忌火(いみび)が焚(た)かれ、盆棚(ぼんだな)に御馳走(ごちそう)を供(そな)へてその祖霊(それい)をもてなし、集落では櫓(やぐら)を組んで盆踊りがおこなはれる。盆は、祖霊を鎮めるだけでなく、この世の人々の心をも癒(いや)す。それは死者と生者とが一体となるひと時であり、一家団欒(いっかだんらん)、さらには世代を超えた一族の交流の場ともいへよう。やがて、御霊は送り火に送られて幽世へと還(かえ)り、その後も私たちの生活を見守り続ける。盆行事は、古くから祖霊信仰に纏(まと)はるわが国の伝統的な風習であった。

以前はごくありふれた光景であった盆行事だが、今日においては家庭環境や住宅事情、地域社会の変容などにともなひ、さまざまな変化を余儀なくされてゐるといへよう。しかし各地の大型小売店などでは現在でも、この時期になると盆行事の準備に関はるさまざまな商品を並べた一角が設けられる。それらを目にする時、先祖から連綿と受け継がれてきた風習が、若干形を変へながらも依然として日本人の暮らしになくてはならない行事でるといふことを改めて実感させられる。

我々日本人は古来、人の御霊は幽世たる「あの世」から現世、すなはち「この世」にやってきて肉体に鎮まり、死とともに再び「あの世」に還ると信じてきた。つまり幽世は、例へば仏教でいふ西方浄土のやうに現世から遙かに隔絶した場所などに存在するのではなく、あくまで現世との繋がりを持った世界として認識してきたといふことだらう。

祖霊が常に我々の身近にあり、子孫の生活と繁栄を見守りながら「この世」と「あの世」とを行き来するといふ独特の考へ方を反映した盆行事は、大陸からの思想をも取り込みつつ、生命・魂が祖先から我々、そして子孫へと受け継がれるといふ「いのち」の連続性の観念とも相俟(あいま)って、わが国古来の死生観に基づく祖霊信仰のあり方、さらには祖先崇拝の伝統を今に伝へてゐるといへよう。

をりしも朝日新聞は7月30日付の朝刊で、親類・縁者等の「墓守」がゐない「無縁墓」から墓石が撤去され、人里離れた山中の「墓の墓」に集められたり、不法に投棄されたりする例が後を絶たないなど、「先祖代々受け継がれてきた墓が受難の時を迎へている」ことを一面記事として報じた。

当該記事と2面の関連記事では、都市部への人口流入と地方の過疎化、少子高齢化や未婚化など社会の急激な変容が墓の荒廃を加速させてゐることを強調。団塊の世代が75歳を超える「多死時代」の到来、未婚化にともなふ単身世帯の増加などにも触れながら、血縁に頼らない新たな墓のあり方にも言及してゐる。

一方、昨今は通夜や葬儀などの葬送儀礼をおこなはず、故人が息を引き取った病院などから火葬場へと直接向かふ、いはゆる「直葬」の件数が増加傾向にあるといふ。その理由としては、各家や個人の信仰の影響といふよりも、経費節減など経済優先の考へが働いてゐるやうだが、さらに、そもそも遺族の存在の有無や、故人と遺族との関係性などさまざまな要因があるだらう。

いづれにしても、葬送儀礼や墓との向き合ひ方の変化は、神葬祭をはじめ祖先の御霊和めを一つの核とする家庭祭祀にも大きな影響を及ぼす可能性を秘めてをり、斯界(しかい)としても決して看過(かんか)できない。

繰り返しになるが、祖霊を迎へて感謝を捧げるとともに、現世におけるそれぞれの出来事などを報告する盆行事は、今日まで連綿と受け継がれてきた日本人の風習であり、その信仰の核は未だ守り続けられてゐると信じて已(や)まない。

効率や生産性を優先させて大切なものを失ふのは、経済至上主義といはれる昨今の社会において何度となく繰り返されてきたことであるが、同じ過ちをこれ以上犯してはなるまい。

生命の尊さを思ひ、さらには先人の努力や自然の恵みに改めて想ひを馳せる盆の時期に、これらの世相が突き付ける課題は重い。未来永劫(みらいえいごう)に亙(わた)って守られるべき家庭のまつりの継承は、我々にとって大いに努力を要する問題であらう。

* 紙面通り 「 歴史的仮名遣ひ 」 で表記していますが、漢数字は数字に、一部ふりがなを明記してあります。