昨日は3年前にお隠れになられた方の祖先のまつり「三年祭」のご奉仕がありました。
一定の年忌(ねんき)で行われる祖霊祭(それいさい)で、一般的に「年祭」(ねんさい)という言い方をします。
満年数で行うことが多く、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭など、自宅の祖霊舎(それいしゃ=御霊舎(みたまや))や奥津(都)城(おくつき=墓所)で行います。
神道では人は神さま(祖先)から生まれ、神さまの御許(みもと)へ帰ってゆくので、人の死を「帰幽」(きゆう)といいます。
幽は「幽世」(かくりよ=隠世)をさし、一般的にはあの世、黄泉(よみ)の国などともいいます。
その反対が「現世」(うつしよ・げんせ)であり、この世です。
その御霊(みたま)は祖霊となって一家の守護神となるわけです。
日々の営み、家業も総て祖霊の加護によることを心に銘じ、その高恩に感謝し、祭祀を行うのが日本人の生き方であり、祖霊崇拝の信仰です。