2013年11月25日 のアーカイブ

祖霊は守護神

2013年11月25日 月曜日

昨日は3年前にお隠れになられた方の祖先のまつり「三年祭」のご奉仕がありました。

一定の年忌(ねんき)で行われる祖霊祭(それいさい)で、一般的に「年祭」(ねんさい)という言い方をします。

満年数で行うことが多く、五年祭、十年祭、二十年祭、三十年祭など、自宅の祖霊舎(それいしゃ=御霊舎(みたまや))や奥津(都)城(おくつき=墓所)で行います。

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神道では人は神さま(祖先)から生まれ、神さまの御許(みもと)へ帰ってゆくので、人の死を「帰幽」(きゆう)といいます。

幽は「幽世」(かくりよ=隠世)をさし、一般的にはあの世、黄泉(よみ)の国などともいいます。

その反対が「現世」(うつしよ・げんせ)であり、この世です。

その御霊(みたま)は祖霊となって一家の守護神となるわけです。

日々の営み、家業も総て祖霊の加護によることを心に銘じ、その高恩に感謝し、祭祀を行うのが日本人の生き方であり、祖霊崇拝の信仰です。