今朝は明日の国府祭(こうのまち)に向けて、早くから総代さんたちが集まりました。
国府祭では、白木の神輿で渡御(とぎょ)を執り行います。この白木の神輿は、皇紀2600年(昭和15年)に、一之宮・寒川神社、二之宮・川勾神社、三之宮・比々多神社、四之宮・前鳥神社、一国一社・平塚八幡宮が、五社お揃いでつくったものです。
先ずは、神輿の清掃と飾り付けを行いました。化粧回しの晒(さらし)も新しく綯(な)いました。
国府祭では、9升2合の餅をつきます。1合あたり200グラムで計算して、分量を量ります。重ね餅は四分六の割合です。
4月の大祭同様、粽行事用の粽もつくりました。乾かしてから俵に詰めました。
また、境内外や祭場、運搬車などに〆を張るため約30本の竹を切り出しました。
総代さんたちの奉仕作業も順調で、予定以上に早く準備が整いました。
総代さんは一旦家へ戻り、各自潔斎(けっさい)を済ませてからお宮に再び出てきました。
定刻午後7時、夕闇に向かう中、太鼓の合図で動座祭が斎行されました。動座祭は、神さまに神輿へお遷(うつ)りいただくための祭儀(さいぎ)です。
灯りを落として辺りが鎮まる浄暗(じょうあん)の中、神職の「オーオーオー」という掛け声とともに、厳かに御神霊(おみたま)にお遷りいただきました。
六社の合同祭典である伝統の国府祭、その歴史の一頁が例年通り変わりなく始まりました。
明日は午前6時にそれぞれの立場で集まり、発輿祭(はつよさい)ののち、祭場となる大磯へ出立いたします。