2010年7月 のアーカイブ

吉日

2010年7月23日 金曜日

今日は二十四節気の1つ「大暑」(たいしょ)。暑気がいよいよ盛んになり、酷暑の季節です。体感的にも暑さの極みです。しかしながら、お参りの方は「お宮は涼しいですね」と口にされる方が多いです。木々の恵みに感謝するところです。

暦の上では六曜(ろくよう)は大安、中段に記された十二直(じゅうにちょく)では、平(たいら 婚姻・祝い事など吉)、二十八宿(にじゅうはっしゅく)では、牛(ぎゅう 神仏への参詣、その他万事に用いてよし)など、まさしく吉日につき、お祝い事が重なりました。

結婚奉告祭のお二人  お幸せに

結婚奉告祭のお二人  お幸せに

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初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

初宮参り おめでとうございます

そして、戌(いぬ)の日ということもあり、安産祈願の方も多い1日でした。

授与した腹帯を「へその緒入れ」に

「へその緒入れ」に加工された腹帯

安産祈願の方には、特別に奉製した岩田帯(腹帯)を授与いたしますが、出産後にその帯を加工してへその緒入れにして持ってこられた方がありました。昔はおむつにしたものですが、工夫次第で利用出来るものです。

子にしかめやも

2010年7月22日 木曜日

明日発行のタウンニュース伊勢原版に、泣き相撲の記事が掲載されます。

タウンニュース伊勢原版(7月23日号)

タウンニュース伊勢原版(7月23日号)

「子を持って知る親の恩」「子に過ぎたる宝なし」「子は鎹(かすがい)」などの言葉がありますが、行事を通して親子の絆を深める機会になれば幸いです。そういう意味で、また次回開催出来ればと思っています。

しろがねも こがねも玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも

(山上憶良『万葉集』)

【金も銀も珠玉も何ほどのものであろうか。可愛い我が子にまさる宝が他にあろうか。】

総代会総会の準備

2010年7月21日 水曜日

市内小中学校では今日から夏休みに入り、子どもたちにとっては楽しみの季節です。

神社では、来週に控えた中(なか)・平塚・伊勢原連合神社総代会総会に向けて、事務局として準備を進めています。総会の中で功績表彰などもあり、今日は被表彰者の賞状準備などをいたしました。

今年の被表彰者は61名
今年の被表彰者は61名

神奈川県内には、神社本庁の包括する神社が1,126社鎮座しています。その中で本務の神社数は182社で、残りは兼務社ということになります。また、お宮に奉仕する神職の数は541名です。(平成21年9月現在)

神社では神職がおまつりの奉仕をしますが、責任役員や総代または世話人などと呼ばれる人たちが、宮司に協力をして神社を守り運営をしています。

中・平塚・伊勢原連合神社総代会は、中郡(大磯町・二宮町)・平塚市・伊勢原市内に鎮座する神社の総代及び神職を会員とする組織で、加入神社数は84社、会員数は580名です。(平成22年7月現在)

土用

2010年7月20日 火曜日

今日は土用(どよう)の入り。立秋(8月7日)の前18日にあたります。土用は春夏秋冬それぞれに1回ずつ配当されていますが、通常は夏の土用のことをさします。

夏の土用丑の日に、夏負けをしないために食すのが土用鰻(どよううなぎ)で、26日(月)がこの日にあたります。

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土用の3日目(22日)を土用三郎といい、この日が快晴ならば豊年、降雨ならば凶年といわれています。

また、神社ではよくすることですが、装束や文書などを、「かびや虫害」から防ぐための虫干しを土用干しといいます。

ここ数日、熱中症などの報道や特集番組を見かけますが、暑い盛りなので、栄養・休息は勿論のこと、水分補給に心掛ける時期です。

 

神奈川新聞に掲載

2010年7月19日 月曜日

今日は海の日。「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」と祝日法に記されています。日本は四方を海に囲まれ、領海、排他的経済水域(EEZ)の広さでは世界第6位の海洋国家です。国民生活や産業に多大な恩恵をもたらしてくれる海に感謝しつつ、近隣諸国との海域の問題や海洋汚染についても一考する日であります。

さて、昨日の泣き相撲で、境内中に響き渡った赤ちゃんの泣き声が一転し、蝉時雨(せみしぐれ)の暑い夏の日となりました。

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 神奈川新聞の1面に、泣き相撲が掲載されました。(7月19日朝刊) 

兼務社の大祓も今日の南金目神社でようやく終わりました。

一心泣き相撲比々多場所 開催

2010年7月18日 日曜日

朝一番に蛇が現れ心配しましたが、お蔭様でこの上ない快晴の日となりました。

このところよく現れるお宮の主

このところよく現れるお宮の主

初めての試みで心配事項もありましたが、お天気と皆さんの笑顔に助けられ素晴らしい行事となりました。

画像で様子をお伝えいたします。

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泣き相撲準備

2010年7月18日 日曜日

活発な梅雨前線による局地的な集中豪雨が発生し、人的なものも含め各地に大雨被害がもたらされました。被災した皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

当地では、17日に梅雨明け宣言が出され、暑い夏の日となりました。土曜日の大安にあたり、御祈願・出張祭典で大粒の汗を流しました。

地鎮祭おめでとうございます

地鎮祭おめでとうございます

そのような中、18日に控えた「泣き相撲 比々多場所」の準備で、実行委員会の方が大がかりな設営を進めました。

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旧習(以前は7月20日)に倣い、大祓の茅の輪を残しています。

旧習(7月20日)に倣い大祓の茅の輪を残しています

 また、各団体の総会も重なり、忙しない1日でした。

「日本会議神奈川西湘北支部」総会・講演会

「日本会議神奈川西湘北支部」総会・講演会

日本会議神奈川西湘北支部総会では、選挙後ということもあり、厚木市・秦野市・伊勢原市の県議、市議も多く参加し行われました。講演では、民間教育臨調研究委員の村主真人(むらぬし まさと)氏をお迎えして、教育改革の実態について詳しくご説明いただきました。

市内最大の親睦団体「楽天会」総会

「楽天会」総会

楽天会は会員数124名の市内最大の親睦団体で、この日も70名近くの会員が集まりました。

来宮神社へお手伝い②

2010年7月16日 金曜日

明後日(18日)開催の「泣き相撲 比々多場所」の準備のため、実行委員会のスタッフが兵庫県からやって来ました。明日は朝早くから境内各所の設営となります。

お蔭様で、ほぼ100人近くの申し込みをいただき、賑やかな1日となりそうです。

 

さて、来宮神社の例祭御奉仕(14-16日)も最終日です。雨の心配もありましたが、支障もなく迎えることができました。昨日の例祭に続き、本日は神賑行事(しんしんぎょうじ)となる神幸祭(しんこうさい)が、約500名のご奉仕により盛大に行われました。

浦安の舞(うらやすのまい)は、皇紀2600年(昭和15年)、昭和天皇の御製(ぎょせい 昭和8年)に、曲と振り付けをつけた神楽舞(かぐらまい)で、平らかな世の中への思いが込められた祭祀舞(さいしまい)です。
天地(あめつち)の神にぞ祈る朝なぎの海のごとくに波立たぬ世を

浦安の舞

浦安の舞

鹿島踊(かしまおどり)は県無形民俗文化財に指定されている民俗芸能で、保存会により伝承されています。 

鹿島踊り

鹿島踊

 神女神楽(みこかぐら)は氏子の中から選ばれた幼女1名が奉仕します。稽古を積み重ね、神楽の奉納をします。奉仕期間中は、地面に足を付けることが禁じられ、親も体に触れることができないほどで、こちらも保存会により厳格に伝承されています。

神女神楽(みこかぐら)

神女神楽

 来宮神社の神幸祭では、毎年42歳の人たちにより御鳳輦(ごほうれん)が担がれます。御祭神(ごさいじん)が流れ着いた浜で、浜降りが行われ、担ぎ手にとっても禊(みそ)ぎ神事となります。

御鳳廉の海中禊(みそ)ぎ

御鳳輦の浜降り

1日歩き続けて真っ黒に日焼けしましたが、このお手伝いを終えていよいよ本格的な夏が始まります。

三種の神器

2010年7月15日 木曜日

今日は、自修館中等教育学校の生徒が、課外学習のためやって来ました。伊勢原市文化財課の説明で、郷土博物館を見学し、地域の歴史や文化について学んだようです。教科書では学ぶことのできない良い機会となったことと思います。

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 国の歴史や伝統的な文化の基を形成しているにもかかわらず、神道や仏教など宗教教育については学校では学べないのが現状です。そこで、本日は「神道の教え」についてご説明いたします。【『神道百言』(神道文化叢書・岡田米夫著)を参考】

仏教やキリスト教には、開祖や教義・教典がありますが、神道にはそれらがありません。前者2つが “ 教え ” なのに対し、神道は柔道、剣道、茶道、華道と同じように “ 道 ” です。

ここで、神道の教えについて、その疑問を解く1つの鍵となるのが「三種の神器」(さんしゅのじんぎ)です。

江戸前期の儒学者・熊沢蕃山(くまざわばんざん 1619-1691)は、『集義和書』(しゅうぎわしょ)に、

「三種の神器は則(すなわ)ち神代(かみよ)の教典也 〔中略〕 器を作って象(かたち)とす。玉を以て仁の象とし、鏡を以て智の象とし、剣を以て勇の象としたまへり」と説きました。

つまり、「鏡は智・玉は仁・剣は勇」とし、この3つの徳を尊ぶことを諭されたというものです。

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また、南北朝時代の公家・北畠親房(きたばたけちかふさ 1293-1354)は、『神皇正統記』(じんのうしょうとうき)に、

「三種の神器世に伝ふること、日月星の天にあるにおなじ、鏡は日の体なり、玉は月の精なり、剣は星の気なり、ふかき習ひあるべきにや」と記しています。

神道の道統(どうとう=道を伝えた系統)は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)から御歴代の天皇に至る道を根幹としています。世に日・月・星があるように、三種の神器の鏡・玉・剣の3つは、宇宙の真理を表しています。

上記の文章に続き、鏡は正直、玉は慈悲、剣は智慧の徳を表しているとしています。

 

これら引用したものは、“神典”(しんてん)といわれる『古事記』、『日本書紀』、『万葉集』、『風土記』(ふどき)、『古語拾遺』(こごしゅうい)、『延喜式』などの古き教えに基づくものだと思います。

『古事記』の序文に、「稽古照今」(古えをかんがえ今を照らす)とありますが、先人の知恵や努力に習い、後に続き、更には発展させることこそが道の道たる所以かと解釈いたします。

 

 

来宮神社へお手伝い

2010年7月14日 水曜日

今日から3日間(14-16日)、静岡県熱海市の来宮神社【 www.kinomiya.or.jp/ 】へお手伝いに来ています。

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御神木の大楠(おおくす)は、樹齢2,000年以上といわれ、本州一の巨木で国の天然記念物に指定されています。最近のパワースポットブームで若い人たちも大勢押しかけています。

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朝一番にお参りのご夫婦に、「どちらからですか?」と尋ねると、何と伊勢原の方でびっくりでした。「私も伊勢原です。」というと、「比々多神社ですか?」と言われ、更に驚きでした。これも大楠の御力でしょうか。

神酒所開き

神酒所開き

今日は、町内会の神酒所(みきしょ)開き・山車・神輿のお祓いや宵宮祭(よいみやさい)のご奉仕をいたしました。

明日は、“ こがし祭 ”と称される例大祭の例祭式奉仕があります。