‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

御朱印

2011年8月18日 木曜日

うんざりするほどの猛暑が続き、全国各地で熱中症が頻発していています。一方で、涼をとるはずが水の事故なども起こり、夏の過ごし方も気をつけなければなりません。

23.8.15

近隣の田んぼでは稲穂が出始めました。予報では、明日から数日は気温が下がり多少過ごしやすくなりそうです。

さて、このような猛暑の中ですが、お盆休み(夏休み)の分散化で、8月は遠方からの参拝や御朱印が絶えず続いています。

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参拝者の方に「どちらからお参りですか?」と尋ねたり、御朱印の前の頁を拝見して、どちらへお参りに行かれたなど結構楽しいものです。

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旅の思いで、参拝の印として、御朱印はいかがでしょうか。

神社では、御朱印帳の準備もあります。また、御朱印帳をお持ちでなくとも、半紙に同様の御朱印をいたします。

もぐら

2011年8月14日 日曜日

境内のあちらこちらに、土竜(もぐら)が土を隆起させています。地中にもぐって土を持ち上げることから、“ もぐらもち ” “ むぐらもち ”ともいわれています。姿は見せませんが、東日本に多いアズマモグラでしょうか。

「土竜」の字は、漢名では“ ミミズ ”のことをいい、もぐらがミミズを食すことから誤用して定着したそうです。【広辞苑】

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もぐら塚を数多く目にしますが、土中にトンネルを作り、ミミズや昆虫を食べて生活しているので、地上で目にすることは滅多になく、私たちの生活には影響がないように思えます。

しかしながら、農家にとっては畔(あぜ)を壊すなど田畑に害をもたらします。田鼠(でんそ)と呼ばれるのも納得できます。

当地では耳にしませんが、小正月に行われる伝統行事で「土竜追い」「土竜打ち」「土竜送り」があります。これは、子どもたちが竹などに藁(わら)を巻き、地面を叩いて歩き、田畑を荒らす土竜を追い払う五穀豊穣の行事です。

昨日は夏の勢いが盛んで秋の気を伏する末伏(まっぷく)でしたが、土中でも猛暑に悩まされている動植物があると思います。

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夕方の水まきは欠かせません。

迎え火

2011年8月13日 土曜日

当地では本日がお盆の迎え火。夕方、家の軒先や玄関口で苧殻(おがら)を焚いてご先祖さまをお迎えします。迎えるのは早めに、そして送り火(16日)ではゆっくりお帰りいただきます。

キュウリで馬をつくるのは早く、ナスで牛をつくるのはゆっくりとという意味で、季節の野菜で上手に表現しています。

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子どもたちに教える大人がいなくなっていますが、お盆の期間は殺生(せっしょう)をしない、水に入ると悪霊に足をすくわれるので水遊びをしないなどの禁忌(きんき)があります。

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元来、お盆は旧暦の7月15日に行われていましたが、今の暦では生活とずれがあるので、「月遅れ盆」といって8月15日に行っています。

お盆というと仏教の行事と理解されがちですが、お正月と並んで祖霊を迎える大切な二大行事です。6月晦日と大晦日に行う大祓は、祖霊を迎える前の心身の清め行事ともいえます。

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お盆の間は、神道の家庭でも祖霊祭(みたままつり)があり、今日は何軒かはしごで伺いました。

祖霊は迎え火を目安に帰ってくるといいますが、新盆の家では初めての里帰りなので、家の中の目印として白い提灯を掲げる風習もあります。

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蝉について

2011年8月9日 火曜日

本日は、風が吹いていたので木陰はいくらか楽でしたが、日向では何と35℃を超えました。

境内では、蝉が一斉に鳴いてています。

(写真は御神木の大注連縄に集まった蝉の脱け殻)

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「沛然(はいぜん)たる驟雨(しゅうう)」(急に盛んに降り出して間もなく止んでしまう雨の意)から、蝉時雨(せみしぐれ)というようですが、鳴くのは雄(おす)だけです。鳴かない雌をおしぜみ(唖蝉)といいます。

昼間は圧倒的な勢いで、油を揚げるようにジージージーと油蝉(アブラゼミ)が鳴いています。時折、ミインミンミンと深山蝉のミンミンゼミ、関西に多い山蝉といわれるシャーシャーシャーの熊蝉は当地では朝夕耳にします。夕方聞くカナカナカナの蜩(ヒグラシ)は、万葉集では、「日晩」(ひぐらし)として広く蝉の総称で用いられているようです。オオシイツクツクのツクツクボウシ(法師蝉)は、蜩とともに秋の蝉として寒蝉(かんぜみ)といわれます。

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蝉の幼虫は種類にもよりますが、土中に数年から10年以上も生活して、地上の生活は僅か1週間程度と、はかない生涯を過ごします。蝉の脱け殻を空蝉(うつせみ)といいます。

ウツシ(現)オミ(臣)の約ウツソミが更に転じて、現人(うつせみ=この世・世人)となり、「空蝉」は当て字(『広辞苑』)とありますが、目に見えない神さまに対して目に見える存在ということでこの世の人と用いられています。

空蝉は、葬儀に奏上する祭詞では、枕詞として「世」「人」「命」にかかる「はかなさ」「空しさ」の表現でよく用います。

玉串拝礼について

2011年8月5日 金曜日

 昨日は大安とあって、地鎮祭が幾つか重なりました。日差しは強かったものの、涼風が吹いていました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭では他の祭儀同様、玉串を捧げて二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)の作法でお参りをいたします。

右手で根本を上から、左手で中程を下から捧げ持つ

右手で根本を上から、左手で中程を下から捧げ持つ

玉串には、常緑樹である青々とした榊(さかき)が用いられます。真心を込めますので、胸の高さで持ち、両肘(りょうひじ)を張ると美しい姿勢となります。

玉串を立てて祈念を込める

玉串を立てて祈念を込める

玉串を受けたら、御神前に静かに進んで立ち止まり(止立)、恭(うやうや)しく一礼(深揖 しんゆう=45度のお辞儀)をします。その後、玉串を立てて祈りを込めます。

右回りに回して根本を御神前に向け、二拝二拍手一礼

右回りに回して根本を御神前に向け、二拝二拍手一礼

玉串を時計回りに回して御神前に向けて奉ります。そして、二回お辞儀(二拝)をして二回拍手をし、最後に一度お辞儀をします。

お辞儀は、神さまに対する最敬礼なので、深く(90度)ゆっくりとした気持ちで行います。また、拍手は胸の高さで肩幅(身幅)まで開き、清らかな音を立てます。

福祉施設地鎮祭  工事安全をお祈り申し上げます

福祉施設地鎮祭  工事安全をお祈り申し上げます

心と形を整えて、穏やかな気持ちでお参りすることが大切です。その後ろ姿に、参列者も心和むことと思います。

 

 

海ゆかば

2011年7月19日 火曜日

大型で強い台風6号(マーゴン)が、本土に近づいており、暴風雨に警戒が必要です。

比々多小学校では台風に備えて、明日の終業式を前に、通知表(同小では「あゆみ」)を配布しました。

昨日は「海の日」でしたが、ひたちなか市(茨城)や三浦市(神奈川)では、台風の影響で高波にさらわれる事故が相次ぎました。

 

さて、「海ゆかば」という歌をご存じでしょうか。

海行(ゆ)かば 水漬(みづ)く屍(かばね) 山行かば 草むす屍 

大君の 辺(へ)にこそ死なめ 顧(かへり)みはせじ 

奈良時代の万葉歌人・大伴家持(おおとものやかもち)の歌に、信時潔(のぶときよし)が曲をつけ(昭和12年)、大東亜戦争中に準国歌(第二国歌)として「君が代」以上に歌われました。

次第に激しくなりゆく戦時中に、悲壮感漂う鎮魂歌として好まれたため、戦後は嫌悪感を抱かれて封印されてしまいました。

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しかしながら、歌詞の由来をたずねると、むしろ勇壮な言の葉の名歌なのです。この一首は、現存最古の歌集『万葉集』(巻十八)に登場します。

当時、奈良の大仏鋳造(ちゅうぞう)という大事業にご苦心されていた聖武天皇が、陸奥国(むつのくに:現在の青森と岩手の一部)で黄金(銅)が出たことを非常に喜ばれ、詔(みことのり)を出されたのに対してお応(こた)えして詠んだ長歌の一部分です。

大伴家は宮廷の警護と軍事を司る家柄で、我が身を顧みることなくお務めに徹することを歌ったものです。

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大君を国に置き換えて考えると、今の為政者の覚悟と行動の指針にもなろうかと思います。率先垂範・有言実行で自らの務めを果たした、なでしこジャパンの主将・沢穂希選手のサッカー人生には、そんな勇壮さを感じました。

 

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水子供養

2011年7月11日 月曜日

東北地方も梅雨が明け、本格的な夏に入りました。

東日本大震災から4ヶ月が経過し、慰霊行事を行う様子がテレビで流れました。

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お中元が続々到来する季節ですが、同じくお盆を迎えます。(当地では8月15日)

お盆は一般的に仏教行事と理解されていますが、古来から祖先の霊をおまつりする神道の先祖供養と習合して現在の形となりました。

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本日、水子供養の相談で若いご夫婦が来社されました。神社では水子供養を行うところもありますが、当社では亡くなった赤子の供養は「みたままつり(鎮魂)」として執り行いますので、狭義でのお葬式となります。

つまり、神道形式でも構わないというのが前提にあります。それが難しいのであれば、檀家のお寺さんか、こちらでお坊さんを紹介することを説明いたしました。

しかしながら、残った人たちの気持ちを和らげ、健康で安定した生活を送り、発展がもたらされるよう元気を取り戻す為のご祈願はいつでも承っていることも伝えました。

 

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自然神

2011年7月9日 土曜日

関東地方も梅雨が明け、日中は気温もぐんと上がりました。昨日から明日まで、平塚で七夕が行われていますが、人出も好調の様子です。

さて、元湯・陣屋(秦野市鶴巻温泉)で、結婚奉告祭が行われました。

結婚式前のお二人 おめでとうございます

結婚式前のお二人 おめでとうございます

陣屋では、四季折々の庭園の移ろい、自然美がが大人気で、今はプラムが桃色に変わりかけたところです。池にはトンボが現れ始めました。

日本の神さまは、「八百万神」(やおよろずのかみ)といわれます。古来より、「自然神」はその分類の一つで、自然そのものを神とするのと、その霊力を神ととらえる考えがあります。

例えば、前者は日・月・星・山・川・風・雷・火などで、後者は山の神・海の神・野の神・火の神・水の神・竈の神・門の神・井戸の神などです。

これらの神さまは、迷信ととらえる向きも中にはありますが、人生経験や体験の中で認識することができる信仰の神さまといえます。

自然災害は多いものの、四季折々自然の恵みが豊かな国だからこそ、自然の中に神さまを感じることができるのです。

 

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鎮物

2011年7月8日 金曜日

神事に用いる榊を切ろうと、枝に手を伸ばしたところ、、、蛇がこちらを見て睨んでいました。

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蛇は見た目にも怖いのと、不吉なもの、執念深いものとして嫌がられますが、神さまの使いともされるため、遠慮して他で採りました。一雨降るかもしれません。

午前中は何とか天気ももち、外のおまつりも全て無事行われました。

地鎮祭 工事の安全をお祈り申し上げます

地鎮祭 工事の安全をお祈り申し上げます

社内紙に、「鎮物」(しずめもの)についての豆知識を掲載されたということで、総合建設業の方が紙面を持参されました。

『月刊サンノウくん』

『月刊サンノウくん』

地鎮祭では、「鎮物」(しずめもの)という忌物(いみもの)を土中に埋めます。(実際には、基礎工事で深く掘った際に埋めることになります。)

当社の鎮物は、半紙で覆い、麻苧(あさお)で結んだ桐の箱を用いています。中には、鉄製の人形(ひとがた)・刀子(とうす)・楯(たて)・矛(ほこ)・鏡などが納められています。

神社によっては、陶器の入れ物や半紙などでくるむこともあります。中身についても、上記の他、境内の清砂や小石、御幣(ごへい)、榊などを用いることもあります。

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地鎮祭では、土地の神々の神霊(みたま)を鎮めるために、お供え物を上げて、土地に米・酒・塩・切麻(きりぬさ)などを散供(さんく)します。

施主・設計者・施工者それぞれが謙虚な気持ちをもつことが大切です。

 

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七夕

2011年7月7日 木曜日

今日は五節句の一つ「七夕」(たなばた・しちせき)。

牽牛星と織女星が、天の川をはさんで年に一度の逢瀬を楽しむロマンチックな話ですが、残念ながら夜空に星を拝むことはできませんでした。

日本では、古来から「棚機津女」(たなばたつめ)といわれ、女性が裁縫の上達を祈る行事として奈良時代頃から伝わってきましたが、江戸時代には笹竹を立てて、五色の短冊に詩歌を詠んで、手習い事の上達を願いました。五色は五行説に基づくものです。

また、青森の「ねぶた祭り」は、身の穢れを水に流す、お盆前の祓い清めの行事で、秋田の「竿灯」も七夕まつりの一つともいいます。

因みに、6月30日に行われた大祓もお盆前に心身の穢れを祓い清める行事で、ご先祖さまをお迎えすることは、殊の外大切な行事として定着してきたわけです。

中国から伝わった星祭りである乞巧奠(きこうでん)の風習と、神さまをまつる伝統が合わさって、現在の七夕行事が存在します。

各地では、短冊に様々な願いをこめて七夕行事が行われたと思います。特に、大震災からの復興の願いを掲げた方が多かったのではないでしょうか。大空の恋物語は叶いませんでしたが、その祈り、心が届くことをお祈り申し上げます。

 

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