‘なぜ?なに?’ カテゴリーのアーカイブ

辰に因んで

2011年12月16日 金曜日

来年の干支(えと)は壬辰(みずのえたつ)。

干支の干は「幹」の意です。通常、干支(十干十二支)は「えと」といいますが、十干の兄弟(えと)に由来しています。「え」は兄で陽性、「と」は弟で陰性を表します。

十干は、甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)です。

戦前の学校では、甲・乙・丙で成績が示されました。また、焼酎の分類にも甲類・乙類などが使われています。

この十干と十二支の組み合わせが、甲子(きのえね)から癸亥(みずのとい)まで60通りとなり、60年で1回巡ってくる還暦(かんれき)で、本卦還(ほんけがえ)りともいわれます。

さて、今年も木津根橋(三ノ宮)の杉山土建さんが干支の石造を奉納されました。来年の巳で十二支全ての石造が揃います。タウンニュース社の取材もありました。

宮司と杉山社長さん

宮司と杉山社長さん

辰に割り振られた動物は「竜」で、十二支では唯一伝説上の生物になります。

古墳などに見られる四神(しじん)の一つに青竜がありますが、東に位置します。

単竜環把頭(市重文)

単竜環頭大刀柄頭(市重文)

併設の郷土博物館には、栗原古墳から発見された飾り金具を付した大刀の柄(つか)部分を飾る「環頭大刀柄頭」(かんとうたちつかがしら)が収蔵展示されています。

瑞雲が透かし彫りになった竜ですが、6世紀後半頃のものと考えられる貴重な郷土の財産です。

御本殿梁の彫刻

当社本殿の彫刻

竜の旧字体は龍ですが、甲骨文字には竜が用いられ、その古さがわかります。

古代中国では竜は帝王の象徴とされ、インドでは竜神を仏法の守護神とし、日本でも竜神信仰があります。

雨や水を司るとの信仰や蛇神信仰との結びつきなど、民間の伝承には事欠かない存在です。

手水舎の竜の口

手水舎の竜の口

麻苧

2011年12月9日 金曜日

連日、兼務社での新穀勤労感謝祭・神宮大麻頒布式・大祓などの祭事が続いていますが、その合間を縫ってお正月の準備を進めています。

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ご神前の鈴緒も年末に新しいものに取り替えますが、紅白の晒(さらし)を巻き直し、新しい鈴を取り付け、麻苧(あさお)を付ける作業まできました。

麻苧

麻苧

麻苧はアサ科の一年草で、皮から繊維を採ります。現在では栽培農家も少ないため、貴重な高級品です。中国産の割安のものもありますが、国産の方が切れにくくしっかりとしています。

殊更に、古来よりご神前にお供えする具であり、お祓いに用いられる清浄のもとでもあります。

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古道(ふるみち)につもる木の葉をかきわけて天照(あまて)る神の足跡を見ん

二宮尊徳 『二宮翁夜話』

弁天さんとお稲荷さん

2011年12月8日 木曜日

大安の昨日、弁天さんやお稲荷さん、地鎮祭などのお祓いが相次ぎました。

弁天さま

弁天さま

弁天さんというと、日本三景の一つ、安芸の宮島に鎮座する厳島神社(いつくしまじんじゃ)が有名ですが、「市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごころひめのみこと)・端津姫命(たぎつひめのみこと)」の3女神をおまつりする、海上安全・交通安全の守護神です。

九州の玄界灘に浮かぶ沖ノ島を中心に、沖津宮(おきつみや)・中津宮(なかつみや)・辺津宮(へつみや)の三所に鎮座する宗像大社(むなかたたいしゃ)も同姫神をおまつりする神社です。

お稲荷さま おまつりを終えて

お稲荷さま おまつりを終えて

お稲荷さんは、京都・伏見稲荷大社を総本社とする「宇迦之御魂神」(うかのみたまのかみ)という食物神で、生産豊穣を守護する神さまです。

中世から近世にかけて、工業や商業が盛んになるにつれて、農業神から諸産業を守護する神さまに神格が拡大し、農村はもとより商家にも信仰が広がりました。

稲荷の語源は「イネナリ」で、田の神の信仰からと考えられます。狐(きつね)は稲の豊穣をもたらす山の神の使いとされています。

十種祓詞

2011年11月26日 土曜日

今朝は霜が降り、遠く富士山も雪が被りました。そして、寒さとともに徐々に紅葉が色付いてきました。

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境内では、七五三参りの家族の姿が見られましたが、明日(27日)は最後の賑わいとなりそうです。

出張祭典では、地鎮祭や年祭(祖先まつり)がありました。

五年祭

五年祭

夕刻、病気平癒祈願祭がありました。

当社では、祝詞(のりと)の中で、「十種神宝」(とくさのかんだから)と「ひふみ祓」を唱えます。

十種神宝とは、「瀛津鏡(おきつかがみ)・辺津鏡(へつかがみ)・八握劔(やつかのつるぎ)・生玉(いくたま)・足玉(たるたま)・死返玉(まかるがえしのたま)・道返玉(ちがえしのたま)・蛇比礼(おろちのひれ)・蜂比礼(はちのひれ)・品々物比礼(くさぐさのもののひれ)」をいい、饒速日命(にぎはやびのみこと)が天神(あまつかみ)から授かったものです。

その子である宇摩志麻治命(うましまじのみこと)は、天皇の御殿に十種神宝を奉斎(ほうさい)して、鎮魂(ちんこん)の儀式を行い、長寿を祈願したといいます。 sinkyou3ひふみ祓とは、「一二三四五六七八九十」(ひふみよいむなやこと・ひとふたみよいつむゆななやここのたりや)と唱える鎮魂の祓詞(はらえことば)です。

『旧事紀』(くじき=先代旧事本紀・旧事本紀)には、「もし痛むところあらば、この十宝を合わせて一二三・・・九十といい、ゆらゆらと振れ、然らば死人といえども蘇生(そせい)すべし」と記されています。

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道祖神の信仰

2011年11月15日 火曜日

本日は11月15日の七五三。しかしながら、平日ということもあり、七五三のお参りは数えるほどでした。

境内では山王幼稚園の園児が、どんぐり拾いで賑わいを見せていました。

霜月も半ばとなりました。月次祭(つきなみさい)では、皇室の安寧と弥栄、氏子崇敬者の平安と発展をお祈りいたしました。

とりわけて、天皇陛下には体調をお崩しになられ、病の床に臥されていますが、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

さて、県道の歩道拡幅工事により、仮遷座しいていた「上平間道祖神」の鎮座祭を執り行いました。

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道祖神(どうそじん)は多様な民間信仰で、塞神(さいのかみ・さえのかみ)、衢神(ちまたのかみ)、岐神(くなとのかみ・ふなとのかみ)、道陸神(どうろくじん)あるいは猿田彦(さるたひこ)の神などといわれます。

村境や道の辻(分岐点)、峠などにあって、疫病や悪霊の侵入を防ぐ神さまとされています。形態は自然石だけであったり、石碑に「道祖神」「塞神」と刻んだもの、「男女2体の神像」など種々あります。

生殖器を象ったものもあり、子孫繁栄や五穀豊穣の信仰、下の病の治癒や安産子育ての信仰もあります。

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また、子どもの神さまともされ、正月の締めくくりの行事、どんど焼き・左義長(さぎちょう)とも結びついています。

今後、新東名や国道246号線バイパスなどの建設により、車の往来が繁くなることも予想されます。道祖神さんに手を合わせる機会も多くなるかもしれません。

本卦還り

2011年11月7日 月曜日

先週の土曜日に事業を開催した小学校が多く、その代休で平日にもかかわらず七五三参りがありました。

七五三は人生のまつり、人生儀礼の節目の一つですが、年祝いといわれる長寿のお祝い「還暦祝」(数え61歳)のご祈願もありました。

還暦は生まれ年の干支(えと)に帰ることから、赤ちゃんに戻るということで、赤頭巾やちゃんちゃんこ、座布団を贈って祝う習慣もあります。

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また、「本卦還り」(ほんけがえり)ともいわれます。

因みに、易(えき)の占いで「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」という言葉を聞いたことがあると思いますが、「八卦」(はっか)とは、乾(けん)・兌(だ)・離(り)・震(しん)・巽(そん)・坎(かん)・艮(ごん)・坤(こん)の8卦を基本に、64卦の変化を生じて天地人全般の現象を象徴するものです。

意志にかかわりなく巡る運命とは異なり、運勢は四季のように巡ってくるものですから、それに逆らわずに生きるのが自然の摂理ともいえます。

着袴の儀

2011年11月3日 木曜日

大安吉日、祝日の晴れの佳き日、お宮は七五三参りで賑わいました。

七歳女児の「帯解」(おびとき)、五歳男児の「袴着」(はかまぎ)、三歳男女児の「髪置」(かみおき)に由来するものですが、着物や袴姿の子供たちは愛らしく感じます。

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明治節の今日、皇室におかれては、秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁(ひさひと)さまが5歳になられ、「着袴(ちゃっこ)の儀」と「深曽木(ふかそぎ)の儀」に臨まれました。(NHKニュース  産経ニュース)男子皇族としては、秋篠宮さま以来41年ぶりということで、洵におめでたい限りです。

本来であれば今春に行われる予定でしたが、東日本大震災のため先送りとなったとのことです。皇室の民を思う御心の深さにあらためて感激いたしました。

石蕗(つわぶき)の花

石蕗(つわぶき)の花

本日は戌の日でもあり、安産祈願のご祈祷も数多くありました。

今月の戌の日は、15日(火)大安・27日(日)先勝です。

天長地久

2011年11月2日 水曜日

11月は諸祭事が続きますが、その掲示用の看板が大工さんから納品されました。

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神社では、墨書での掲示が多いですが、早速に大活躍しそうです。

月があらたまった途端、新年祈祷の申込みが会社関係から数件入りました。年の瀬が迫り来る感じで、何となく気忙しくなってきました。

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明日は国民の祝日で大安。七五三の準備も万端整え、お祝いの子供たちを迎えたいと思います。

さて、文化の日は「自由と平和を愛し文化をすすめる」と祝日法にうたわれています。明治天皇の御誕生日にあたるこの日は、昭和2年に「天長節」として祝日となりました。

戦後、GHQの意向で祝祭日は廃止され、現在の国民の祝日に関する法律(祝日法)が施行されることとなり、文化の日に変わりました。

参考までに、皇后陛下の御誕生日を地久節といいました。これは「天長地久」(『老子』)からきていますが、天地ともに永久に長く久しくの意です。類義語に「天壌無窮」(『日本書紀』)という語があります。

今も昔も変わらぬ神職の神さまへの祈り、それが皇室の弥栄、国の繁栄で、まさしく天長地久の願いです。

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因みに、この日は皇居において、文化勲章の授与式が行われます。

神恩感謝

2011年11月1日 火曜日

霜月を迎えましたが、今日は暖かい一日となりました。

今月は、4日(金)第63回榊会正式参拝、8日(火)酒祭、16日(水)・17日(木)第38回中・平塚・伊勢原連合神社総代会参拝旅行、23日(水)新穀勤労感謝祭、30日(水)神奈川県神社庁設立65周年・県総代会連合会設立55周年記念大会などの諸行事が予定されています。

また、所管社でも19日鶴巻・石座神社、20日笠窪・神明神社、串橋・雷電神社、23日北金目神社、26日坪ノ内・八幡神社、鶴巻・落幡神社、27日入野・八坂神社において、新穀勤労感謝祭並びに神宮大麻頒布奉告祭が予定されています。

ご神前では、常の如く「月次祭」(つきなみさい)を斎行し、国の安寧と皇室の弥栄、氏子崇敬者の平安と発展をご祈念申し上げました。

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さて、本日はカトリックでは「諸聖人の日」(万聖節)にあたりますが、その前夜祭がハロウインです。アングロサクソン系の国(米国・英国・加奈陀・豪州・新西蘭)で盛んに行われていますが、商業ベースにのって日本でも大騒ぎでした。

多くの民話や神話、伝説をもつケルト民族にとって、10月31日は1年の終わりであり、この夜に死者の霊などがやって来ないように、魔除けの仮面をかぶったり、火を焚いて悪霊を追い払う民間伝承が、ハロウインパーティーとして広がりました。お化け南瓜(かぼちゃ)や蝋燭(ろうそく)で火を点す南瓜ちょうちん(ジャックオーランタン)もその象徴です。また、収穫感謝の意味合いも含まれています。

我が国では、毎年11月23日には、天皇陛下がその年の新穀を神々に御親供される「新嘗祭」(にいなめさい)が宮中において行われています。

戦後、11月23日は勤労感謝の日となり「勤労をたっとび、生産を祝い、国民互いに感謝しあう」(祝日法)となりましたが、現在でも全国津々浦々の神社では、神恩に感謝するおまつりを粛々と執り行っています。

これらのことを考えれば、単に勤労や生産に感謝する日とは異なることがわかると思います。

「吾が高天原(たかまのはら)にきこしめす斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)を以て、また吾がみこにまかせまつるべし」(『日本書紀』)

これが「斎庭の稲穂」といわれる件で、瑞穂国(みずほのくに)である日本人として、新嘗祭を毎年行ういわれであり、農業にとっての原点ともいえましょう。

昨日現れた白い鳩

昨日現れた白い鳩

竣工式

2011年10月25日 火曜日

本日は、2月初めに地鎮祭のご奉仕をした企業で、建物工事が終わり竣工式が執り行われました。3月に起きた大震災の影響で、工期等に影響がありましたが、無事完成し関係者は喜びに満ち溢れていました。

竣工式に先立ち、旧建物の解体清祓式も執り行われました。代表者らは、長年に亘る建物への愛着、様々な思いを寄せて、気持ちを込めて四隅を清めました。

竣工式 おめでとうございます

竣工式 おめでとうございます

また、新築工事中のお宅にお邪魔して、神棚の据え付け位置や方位について相談をいたしました。

家相による吉凶では、神棚をおまつりする場所は、辰(たつ)・巽(たつみ)・庚(かのえ)・辛(かのと)・乾(いぬい)が良い方位であるとされます。

基本的には、家の中心となる明るく清らかな場所で、南向きあるいは東向きの高いところ、そして家族みんなが毎日拝みやすいところが良いと思います。

ご不明な点は、どうぞお気軽にお尋ねください。

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