昨日に続いて、節分追儺祭(せつぶんついなさい)のご報告です。
当社では「豆まき・宝まき」を合計3回行っていますが、午前10時は所管神社(22社)の総代さん、正午は比々多地区自治会を中心に氏子や市内の方々、そして午後3時は団体役員や市内外の企業の皆様(約170名)に年男・年女としてご奉仕頂いています。
特に、2回目・3回目の奉仕者には、江戸時代の武家の礼装(れいそう)である裃(かみしも=上下)を着用してもらい、儀式としての重々しさが増しています。
お蔭様で天候にも恵まれ、例年以上の人出があったようです。
3回目は特別奉仕者として、歌手の平浩二さん、落語家の三遊亭遊吉さん、そして大相撲・髙田川部屋の髙田川親方(元関脇・安芸乃島)、幕内の輝大士(かがやきたいし)関、十両の竜電剛至(りゅうでんごうし)関、郷土力士(大磯町出身)の湘南乃海桃太郎さんが参列し、一際大きな声援が上がりました。
午後3時頃には、短縮措置により授業を終えて駆けつけた小学生も大勢集まり、豆まきを待ち望む声が式典中の殿内にも聞こえてきました。
しかしながら、儀式は粛々と執り行い、公の祈りを捧げて氏子・崇敬者の幸せを願い上げました。
また、2回目と3回目の神事では、当社の故実(こじつ)により、天地と四方の邪鬼を祓う「鳴弦之儀」(めいげんのぎ)を古式のままに行っています。
更には、報鼓(ほうこ)に合わせ、邪鬼の象徴である鬼が殿内に現れ、「鬼やらい」を行います。参道でも豆打ちされた鬼は、歓喜に包まれた中で立ち去っていきます。
いよいよ最後の「豆まき・宝まき」です。
今年は転倒者が出た場合には、豆まきを一旦中断する旨を奉仕者にもお伝えし、理解が得られた中で安全に実施することが出来ました。
福小判は福くじに引き替えられ、そして多くの福を引き当てた笑顔が境内いっぱいに溢れる一日でした。
皆様のご協力とご奉賛に感謝申し上げる次第です。
撮影:増山正芳氏