‘季節’ カテゴリーのアーカイブ

マンゲツモチ

2013年9月28日 土曜日

昨日、聖上(せいじょう)陛下には、皇居内水田において、粳米(うるちまい)のニホンマサリ、糯米(もちごめ)のマンゲツモチ、計70株をお刈り取りになられました。

11月23日には、新穀を天神地祇(あまつかみくにつかみ)にお供えされ、御自ら新嘗祭(にいなめさい)をお仕えのうえ、親しくお召し上がりあそばされます。

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神話には「吾が高天原(たかまのはら)にきこしめす斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)を以て、また吾(わ)がみこにまかせまつるべし」(『日本書紀』)とあり、これが三大神勅(しんちょく)の一つ「斎庭の稲穂」といわれる件(くだり)です。

旧約聖書では労働は罪悪ですが、日本神話では最高貴神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)も稲作をなされ、それが悠久の時を経た今もしっかりと守られています。

瑞穂国(みづほのくに)である日本人の、農業の原点であることはいうまでもありません。

献穀米

献穀米

昨日は氏子の篤志農家の方が、新米のキヌヒカリ(粳米)とマンゲツモチ(糯米)をご奉納くださいました。

今日も地鎮祭奉仕の行き帰りの車中から、稲刈りに汗を流す農家の人たちの姿が目に飛び込んできました。

神社下の御神田(神奈川県神道青年会)では、10月14日に稲作体験「稲刈り」が開催され、翌15日はその一部で、比々多小学校5年生の稲刈りが行われる予定です。

神のふところのうち

2013年9月21日 土曜日

昨日彼岸入りとなりましたが、お墓参りは行かれましたか?

明後日は彼岸の中日で「秋分の日」ですが、宮中の皇霊殿(こうれいでん)では「秋季皇霊祭」(しゅうきこうれいさい)が斎行されます。言わば先祖祭(せんぞまつり)ですが、天皇陛下には、歴代の天皇・皇后・皇親(こうしん)の御霊に御告げ文(おつげぶみ)を奏上されます。

さて、本日は先月始めに神葬祭を行ったお宅で五十日祭のご奉仕がありました。

五十日祭

五十日祭

ご霊前には御食御酒(みけみき)を始めて種々の物、また故人が生前好んだ嗜好品などが供えられました。

そして、親族家族が車を連ねてお供をして、奥都城(おくつき=墓所)へと向かいました。

埋葬祭を終えて

埋葬祭

埋葬祭(まいそうさい=納骨のおまつり)を以て、一連の葬儀に関わるおまつりの節目となり、遺族にとって忌明けを迎えることになります。

生まれこぬさきも生れて住める世も死にても神のふところのうち

橘三喜(たちばなみつよし)『神道四品縁起』

神道には「中今」(なかいま=遠い過去から遠い未来に至る間の今)という言葉があります。

ご先祖さんがあっての私たち、感謝の真心を以て子々孫々につながっていく命です。生まれる前・生まれた今・亡くなった後も神さまのふところに抱かれているのです。

月見る月

2013年9月20日 金曜日

本日は相模国一宮・寒川神社の例祭が斎行され、宮司が参列いたしました。

明日は支部管内の伊勢原大神宮で例祭が執り行われます。

さて、昨晩は秋の最中(もなか)、中秋の名月「十五夜」を鑑賞された方も多かったと思います。

今宵も空気が澄んで、鮮やかな「十六夜」(いざよい)の月を眺めることができます。

月々に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月 詠み人知らず

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明日は「立待月」(たちまちづき)、明後日は「居待月」(いまちづき)、明明後日は「寝待月」(ねまちづき)または「臥待月」(ふしまちづき)と秋の夜長を楽しめそうです。

まもなくお彼岸

2013年9月14日 土曜日

暑さ寒さも彼岸までといいますが、来週金曜日には彼岸入りとなり、残暑も間もなく和らぐでしょうか。

神社周辺では彼岸花が背丈を伸ばしています。

彼岸花

彼岸花

昨日は8月の暑い盛りに神葬祭を行ったお宅で、五十日祭のご奉仕がありました。

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そして、近しき親族が御供(おとも)をして、納骨(埋葬祭)となりました。

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神道では、父母・夫・妻・子については、この五十日を以て忌明けとし、神棚のおまつりも再開いたします。

*服忌についてはこちらをご覧ください。「服忌の心得

稲妻

2013年9月5日 木曜日

昨夜は稲光(いなびかり)とともに、雷鳴(らいめい)が一晩中とどろきました。〝 稲の夫 (つま)〟が語源といわれる稲妻は、稲の実る時期に多いことから、これによって稲の穂がはらむと昔の人は考えていたようです。

秋の田の穂の上を照らす稲妻の光の間(ま)にも我や忘るる 『 古今和歌集 』

神葬祭の祭詞では、「愛(いと)しき妻子(つまこ)に先立ちて・・・」と用いたりしますが、以前に「神主さん、夫と妻と間違えていましたね。」といわれたことがあります。妻も夫も「つま」と発音し、男女が互いに相手を呼ぶ称で、男女どちらにもいいます。

御神田の稲の様子

御神田の稲の様子

しかしながら、当地では大雨・洪水警報が発令し、土砂災害警戒情報が発表され、電車が止まったり、停電などもあったようです。とにかく、稲妻の風情を感じるような美しさではなく、怖ろしい闇夜でした。

午前中、時折強く降る雨の中を地鎮祭に出掛けました。気の毒なことに、場所によっては収穫前の稲が一斉に倒れている田んぼも目にしました。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます


2013年8月28日 水曜日

この数日は、秋に行う諸祭儀の準備を進めていますが、10月1日からは新しい職員(神職)が奉職することになっていて、神社としても待ち遠しいところです。

昨日に続いて今日もご朱印の参拝が目立ちました。

日中は気温が上がりましたが、カラッとした暑さで木陰では秋の風も感じるくらいです。

秋の野に咲きたる花を指(および)折りかき数ふれば、七種(ななくさ)の花、萩の花、尾花(をばな)葛花(くずはな)、撫子(なでしこ)の花、女郎花(をみなへし)また藤袴(ふぢはかま)朝顔の花

山上憶良 『 万葉集 』

* 尾花は薄(すすき)、朝顔(朝貌)は桔梗(ききょう)の古名、木槿(むくげ)・昼顔(ひるがお)の別称ともいわれます

萩

萩の花咲きたる野辺にひぐらしの鳴くなるなへに秋の風吹く 作者不詳 『 万葉集 』

萩(芽子)は古くから詩歌に詠われ、鹿鳴草(しかなきぐさ)、鹿妻草(しかつまぐさ)、玉見草(たまみぐさ)、庭見草(にわみぐさ)、初見草(はつみそう)、古枝草(ふるえぐさ)など、雅名(がめい=風雅な名前)が多く、秋のどこか寂しげな、可憐(かれん)で控えめなところが日本人の好みに合っているのかもしれません。

雨を請ふ

2013年8月20日 火曜日

今日も境内では、アブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミ、ツクツクボウシなどが元気に鳴いています。

「雨が欲しい」が日々の会話になっていますが、江戸時代の官撰地誌 『 新編相模風土記稿 』 ( 1841 ) には、「旱魃(かんばつ)の時は此器に水を盛り神前に供して雨を請ひ、・・・験(しるし)ありと云」と、当社に伝わる神器「うずらみか」(県重文)のことが記されています。

四国では水不足が深刻化していますが、恵みを願うところです。

地鎮祭 おめでとうございます

地鎮祭 おめでとうございます

この時期の出張祭典では、準備をしている間に既に汗だく状態ですが、施主さんのご配慮でお茶をいただくこともあり、素直にありがたいと感じます。

サルスベリ 

サルスベリ

境内ではサルスベリ(百日紅)が鮮やかに咲いています。

8月も残り11日、近隣の田んぼでは稲穂が実り始め、季節も秋に移りつつあります。

穏やかなお盆

2013年8月14日 水曜日

記録的な暑い夏となりましたが、各地では例年通り穏やかなお盆を迎えていることと思います。

当地でも昨日は迎え火となりました。

25.8.13

神道のお宅でも、お盆の「みたままつり」(祖霊祭)を行い、正月同様、ご先祖さまをお迎えして親しく過ごしています。

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新盆のお宅では、特別にお供え物を捧げてお迎えするのも日本人の古き良き慣わしです。

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明日は終戦記念日。

首相の靖國神社参拝について、マスコミが喧(かまびす)しく大騒ぎする時期でもありますが、英霊に対して誠の心を捧げる、多くの参拝者があることも取り上げて欲しいところです。

お盆の準備

2013年8月7日 水曜日

本日は暦の上では「立秋」、あらためて残暑お見舞い申し上げます。

今日の日本列島は局地的な雨から一転、猛烈な暑さの一日となりそうです。

当社の職員も交代で夏休みの時期に入っていますが、官庁や企業でも長期休暇を取って、家族や仲間との憩いの一時を過ごされることでしょう。

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夏の過ごし方は様々ですが、〝 あつ ( 暑 ・ 熱 ) 〟という語から生じたといわれる夏は、身体を休めるのも大切な事です。

東北地方では、青森ねぶた祭、秋田竿灯まつり、山形花笠まつり、仙台七夕まつり、盛岡さんさ踊り、福島わらじまつり・・・など、短い夏を謳歌(おうか)するような熱狂的なおまつりが開催されますが、お盆前の祓行事ともいわれます。

当地では13日に祖霊をお迎えして、16日にお帰りいただきますが、お盆の準備もお忘れなくお過ごし下さい。

生産者の感謝の思い

2013年8月5日 月曜日

今日はジメジメ・ムシムシの一日でしたが、アブラゼミ・ミンミンゼミ・クマゼミの大合唱、夕方はヒグラシの鳴く境内でした。

御神田の稲

御神田の稲

神社下の御神田(神奈川県神道青年会)に目を移すと、稲はお日さまの光を浴びて、水と土の養分ですくすくと、青々として整然と同じように並び、風になびいてもしっかりと大地に根を下ろし、背筋をしっかりと張って背丈を伸ばしています。やがて果実である穂が稔り、稔るほど頭を垂れる姿、その美しい様は、まさしく私たち日本人の〝 命の根=イネ 〟です。

葡萄(デラウエア)

葡萄

県内では生産量1位を誇る葡萄(ぶどう)、同じく3位の梨など、伊勢原市内は果樹の繁忙期を迎えています。

梨

今日は三ノ宮の生産組合の代表が、稔りに感謝する「産土講祭」(うぶすなこうさい)の打ち合わせで神社を訪れました。

初物をご神前にお供えするのは生産者の感謝の思いです。