相模国三ノ宮・比々多神社

この数日は、秋に行う諸祭儀の準備を進めていますが、10月1日からは新しい職員(神職)が奉職することになっていて、神社としても待ち遠しいところです。

昨日に続いて今日もご朱印の参拝が目立ちました。

日中は気温が上がりましたが、カラッとした暑さで木陰では秋の風も感じるくらいです。

秋の野に咲きたる花を指(および)折りかき数ふれば、七種(ななくさ)の花、萩の花、尾花(をばな)葛花(くずはな)、撫子(なでしこ)の花、女郎花(をみなへし)また藤袴(ふぢはかま)朝顔の花

山上憶良 『 万葉集 』

* 尾花は薄(すすき)、朝顔(朝貌)は桔梗(ききょう)の古名、木槿(むくげ)・昼顔(ひるがお)の別称ともいわれます

萩

萩の花咲きたる野辺にひぐらしの鳴くなるなへに秋の風吹く 作者不詳 『 万葉集 』

萩(芽子)は古くから詩歌に詠われ、鹿鳴草(しかなきぐさ)、鹿妻草(しかつまぐさ)、玉見草(たまみぐさ)、庭見草(にわみぐさ)、初見草(はつみそう)、古枝草(ふるえぐさ)など、雅名(がめい=風雅な名前)が多く、秋のどこか寂しげな、可憐(かれん)で控えめなところが日本人の好みに合っているのかもしれません。

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