‘その他’ カテゴリーのアーカイブ

御礼の手紙

2012年7月25日 水曜日

2週間前にフィールドワーク学習でやってきた自修館中等教育学校の先生と生徒たちから、沢山の御礼の手紙が届きました。

ゆっくりとかみしめるように目を通しましたが、それぞれの思いが詰まっていて、心温かく感じました。

御礼の手紙

御礼の手紙

丁度、暑中見舞いを書く時候ですが、メールやパソコンに頼る時代だからこそ、手紙の大切さをあらためて考えたいと思いました。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

神社新報』第3127号(7月23日)に、神崎宣武氏の「アナログの必要」というオピニオンが掲載されていましたので、ご紹介いたします。

*尚、神社新報は、美しい日本語の文化、言葉にこもる伝統を守るため、歴史的仮名遣ひを用ひてゐます。

あれっ、対談原稿の校正紙が来てゐないではないか、と気づいた。季刊誌だが、定期刊行物である。すでに、刊行日が迫ってゐた。
編輯会社に問ひ合はせた。担当者がしどろもどろしながら、すぐに組んで出しますから、と。えっ、まだ組んでない? 何やってんだ。私は、発行者側の立場にもあるのだ。
次の日に送られてきた校正紙を待ちうけて、一時間ほどで目を通してすぐに返した。対談の相手にも、御無理をお願ひした。
聞けば、もう一本の連載も同じ状況にあったとのこと。これは、入稿が遅れたせゐでもあるが、膝づめをしてでも書きあげさせなかった編輯者の責任が多分にある。
結局、刊行予定から二日遅れの発行となり、多くの読者に御心配と御迷惑をかけることになった。
編輯会社の代表から電子メールが届いた。お詫び、とはいふものの、言ひ訳がましく、木で鼻をくくるがごとし。謝罪の誠意は、伝はってこない。私は、少なからずショックを受けた。その代表者とは長年のつきあひがあるのだ。友人、といってもよい。
その友人がさうなったのは、いくつかの原因がある。が、端的にいへば、電子メール依存の弊害が生じてゐる、と、私は思った。
足を運んできて、素直に頭を下げてくれたら、私もここまで怒るまい。いや、手紙を書いて速達で送ってくれてもよい。電子メールでは、いかに美文を綴られても、「情」が通じることは期待できないのだ。
かくいふ私は、電子メールをつかへない。スタッフ頼りである。したがって、電子メール云々を語る資格はない。しかし、たしかにさう思ふのである。
かつてがよかった、といふのでもない。が、以前は、人びとの往き来や会話があたりまへにおこなはれてゐた。とくに、ものを頼むときは、できるだけ早く、できるだけ丁寧に対面をはかったものだ。謝罪をするときも、同様であった。親しき仲にも礼儀あり、といふがごとくに、姿勢を正し言葉を改めもしたものである。
さうすることで、人と人は、情をからめながら信頼関係を強めてきたのではないか。現在も、さうであらう。それを大事とする人たちは、まだ多い。だが一方で、それを煩はしがる人も増えてゐる。
電子メール通信を否定するのではない。その利便性は、評価しなくてはならない。が、それで万能ではないのである。
デジタル化への加速は、放っておいてもできよう。現代は、むしろアナログ対応の教育を必要としてゐるのである。例へば、学校教育のなかでパソコンやパワーポイントをいっさい使はない日を設けられないものか。
メール音痴の私だけの憂ひだらうか。
ちなみに、本紙編輯の氏、手書きの文を添へて校正紙をファクスで送ってくださる。ありがたきこと哉、とあらためて思ふのである。
(民俗学者、岡山・宇佐八幡神社宮司)

来宮神社の大祭

2012年7月16日 月曜日

14日・15日・16日、来宮神社(静岡県熱海市)の夏まつり(例祭)にあたり、禰宜(ねぎ)が今年もお手伝いに出掛けました。

境内には、本州で最も大きい樹齢2千年超の大楠(天然記念物)を始め、楠の大木が鎮守の杜を形成しています。

NEC_0471 NEC_0473 NEC_047666

大祭は宵宮祭(よいみやさい:14日)、例祭(れいさい:15日)、神幸祭(しんこうさい:16日)となっていますが、今年は丁度3連休と重なったこともあり、多くの人出でとなりました。

また、この期間は各町会が様々な企画を凝らしてつくる「熱海こがし祭り 山車コンクール」で、町に賑わいを見せています。

NEC_0478 NEC_0480 NEC_0483

静岡県内外からお手伝いの神職が6名来ていて、十数カ所の神酒所(みきしょ)開きや神輿・山車の神霊入れ神事、10回にわたる祭典奉仕や準備・片付けなどにあたりました。

NEC_0492 NEC_0494 NEC_0496

奉祝の神賑(しんしん)行事として、神女神楽(みこかぐら)、浦安舞(うらやすのまい)、鹿島踊(かしまおどり:静岡県指定無形民俗文化財)などが行われます。

16 (2) 16 (8) 16 (3)

15日は宮神輿(みやみこし)の渡御(とぎょ)、16日は御鳳輦(ごほうれん)に供奉(ぐぶ)して、神幸行列が行われました。

御鳳輦を担ぐのは、42歳の厄年を迎えた人たちで、今年は戌亥(いぬい)生まれの同級生が集まり、厄落としのご奉仕に汗を流していました。

16 (4) 16 (5) 16 (7)

最終日は猛暑の中の行列でしたが、天候にも恵まれて、とても楽しい有意義な3日間となりました。

総代会総会準備

2012年7月12日 木曜日

活発な梅雨前線の影響で、熊本県や大分県に猛烈な雨が降りました。避難勧告も出て、事態の安定と平穏化を祈るところです。

境内では昼頃まで、雨が弱まり蝉が鳴きはじめたかと思うと、また強く降るといった状況でした。

境内に姿を見せた甲虫

境内に姿を見せた甲虫

20日(金)に、第40回中・平塚・伊勢原連合神社総代会総会(於:伊勢原市民文化会館)を開催いたしますが、その準備も仕上げ段階まで来ました。

本総会では、68名の方々が功労者として表彰されますが、その筆耕作業もようやく終わりました。

感謝状

表彰状

冊子や配布物、記念品も揃いました。

DSCF2932

聖と俗

2012年7月6日 金曜日

昨日、神社の境内で蝉の鳴き声を今夏初めて耳にしました。本格的な夏はもう少し先と判断しているのか、本日の鳴き声は朝の1回きりでした。

週末は眞田神社(平塚市真田:旧郷社)の例祭です。昨日は総代さんと最終の打ち合わせをしましたが、準備万端整えて臨みたいと思います。

DSCF2764

今月は7月の予定でもご案内のように、本務社の恒例行事がありませんが、兼務社の大祭や大祓、水神祭など、数多くの諸祭事があります。

また、20日に控えた「中・平塚・伊勢原連合神社総代会」の総会(於:伊勢原市民文化会館)に向けて、事務局としての準備を進めています。

管内(中郡大磯町・中郡二宮町・平塚市・伊勢原市)の84社が加入していて、約500名の会員で組織しています。

宮司は、全国女子神職協議会の役員会・研修会・代議員会に出席のため、昨日・本日と神社本庁に出向しました。月末には神道政治連盟神奈川県本部の代議員会もあります。

「祭祀の厳修」と「神社の護持運営」という、〝 聖と俗 〟の二面性のバランスを保ちながら、勤めに従事したいと思います。

社頭講話研修会

2012年6月28日 木曜日

昨日は、神奈川県神社庁相模中連合支部の社頭講話研修会が大磯・大内館で開催され、宮司を含め5人の神職が参加いたしました。

本研修は当支部の恒例行事となっていて、毎年この時期に行っています。

箱根神社宮司さまの講話

講師による60分講話

神職は専一に「祭祀の厳修」にあたることを旨とし、「葦原(あしはら)の瑞穂(みずほ)の国はかむながら言挙(ことあ)げせぬ国」(『万葉集』)というように、「惟神」(かむながら:随神)といって、神慮のままにということを大切にしてきました。

しかしながら、戦後は神社も一宗教法人となったこと、社会や家族の構造変化、また、多くの氏子崇敬者の皆さまと接する機会も多いことから、神さまとまつり、心の在り方、作法、歴史や伝統、文化、自然など多岐に亘って、分かり易く伝えることが必要となっています。

当社権禰宜の五分講話

当社権禰宜の5分講話

研修では、箱根神社の宮司さまによる60分講話を拝聴したのち、各社の若手神職が各自のテーマで5分間の講話をいたしました。

本職の前で専門知識を話すことは難易なことですが、経験を積んだ者にとっても新たな発見があり、とても有意義なものとなりました。

邸内祠の移動

2012年6月22日 金曜日

伊勢原市内では、今朝早く大雨洪水警報が発令され豪雨となりました。

登校班の児童を小学校へ送り、通学の見守りを終えた頃には全身びしょ濡れでした。

予定の出張祭典は時間を遅らせてもらい、雨が弱くなってからご奉仕いたしました。

天神さんとお稲荷さん

天神さんとお稲荷さん

以前に地鎮祭に伺ったお宅で、道路幅の確保から敷地境界線が下がる(セットバック)ことになり、道路側に面していた邸内祠(ていないし)を遷(うつ)すことになりました。

取り敢えず、造園工事が終わってから敷地内の良い場所に、新しいお宮を新造しておまつりをしますが、今日はその奉告と工事の安全を祈願しました。

事にあたる造園屋さんにもお清めのお手伝いをいただき、施主さんともども安心の様子でした。

天神さんとお稲荷さんのご加護のもと、工事が無事進むことを祈っています。

手水舎

手水舎

3日間の所管神社参拝旅行も無事おわり、夜7時過ぎに参加者が元気に帰って来ました。隠岐も出雲もお天気が良かったようで何よりでした。楽しい思い出となったことでしょう。

fc2 blog

ブログ:中今を生きる

子供の観察力

2012年6月20日 水曜日

昨日は14日に続いて、比々多小学校の1年生が三ノ宮探検でやってきました。

諸注意で①参道に座らない②手水で遊ばない③玉垣などにのぼらないという3つの約束をしてから、建造物や季節の様子を観察していました。

三ノ宮探検 14日

三ノ宮探検 14日

大きな木、鳥居、神輿(みこし)、龍の置物、銀杏(いちょう)の葉、紫陽花(あじさい)などを探して、それぞれメモを取っていました。

校外授業はやはり楽しいものです。

19日

三ノ宮探検 19日

さて、神奈川県神社庁主催の書道展・絵画展の作品が集まりました。

書道展作品

書道展作品

子供らしい清らかな心、のびのびとしたもの、力強さ、また繊細な様子なども感じられます。

子供の観察力や感受性なども十分に表れていて、見ていて感心するものばかりです。

絵画展作品

絵画展作品

作品は7月25日(水)・26日(木)に、新都市プラザ(横浜そごう 地下2階入口前)に飾られます。

厳正な審査により、多くの作品が晴れの受賞に輝くことを期待しています。

支部研修旅行(岩手) その3

2012年6月14日 木曜日

宿泊先の新鉛温泉(花巻市)愛隣館では、鹿頭(ししがしら)をかぶって踊る郷土芸能「鹿踊」(ししおどり)を見学することができました。

鹿頭

鹿頭

最終日(14日)は、世界遺産となった平泉町の中尊寺(ちゅうそんじ)と毛越寺(もうつうじ)へ参詣しました。

中尊寺は天台宗東北大本山で、慈覚大師(じかくだいし)円仁(えんにん)の開山。3千点余りの国宝・重要文化財は、平安仏教美術の宝庫です。

特に、金色堂(こんじきどう)は奥州藤原氏の栄華を物語る建物で、螺鈿(らでん)細工や蒔絵(まきえ)などの漆工芸、精緻(せいち)な彫金細工は、荘厳で素晴らしいとしかいいようのないものでした。

金色堂(こんじきどう)

金色堂

修学旅行のハイシーズンで、小学生も大勢参詣・見学に訪れていました。

五月雨の 降り残してや 光堂  芭蕉

みちのくの 昔の力 しのびつつ まばゆきまでの 金色堂に佇つ  昭和天皇御製

毛越寺伽藍復元図

毛越寺伽藍復元図

そして、旅の最後に国の特別史跡・特別名勝に指定された毛越寺を参詣しました。

広大な境内に造築された大泉ヶ池は、最古の作庭書「作庭記」の技法を伝える見事な浄土庭園でした。

3日間の研修旅行では、震災の状況視察とともに、教養を深め、支部内のよしみを深める良き旅となりました。

支部研修旅行(岩手) その2

2012年6月14日 木曜日

支部研修旅行の2日目(13日)は、本州最東端のまち、名勝・浄土ヶ浜の島めぐり観光から始まりました。

大震災により道路が削れ、建物の倒壊、漂流物などが海に浮いていたそうですが、皆さんの力により修復がかなり進んだ様子です。

変化に富んだ美しい海岸線

変化に富んだ美しい海岸線

その後、宮古市、山田町、大槌町、釜石市と震災の被害が大きかった海岸線沿いの町の様子をバスの車窓から視察しました。瓦礫の山や仮設住宅の様子を見るにつけ、復興までの道のりの遠さを実感いたしました。

そして、バスは内陸の遠野へと向かいました。遠野は早池峰山(はやちねさん)を始め山々に囲まれた盆地で、柳田国男の『遠野物語』の舞台となったところで、オクナイサマ・オシラサマ・ザシキワラシなどの民間伝承が多く残る隔絶の地で、前述の書には人々の生活様式なども詳細に記されています。

河童伝説のカッパ淵

河童伝説のカッパ淵

曹洞宗の名刹(めいさつ)常堅寺(じょうけんじ)近くのカッパ淵、遠野の民俗資料を展示した伝承園などを見学後、遠野郷八幡宮に参拝いたしました。

遠野郷八幡宮

遠野郷八幡宮

花巻市に入り、『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』『注文の多い料理店』などで知られる、詩人で童話作家である宮沢賢治の記念館を見学しました。

法華経の教えを基盤に、農民の為に尽くし、農学校教師、科学者としての思想をもつ宮沢賢治の全体像を学びました。

「雨にも負けず」

雨ニモマケズ 風ニモマケズ 雪ニモ夏ノ暑サニモ負ケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 慾ハナク 決シテ怒ラズ イツモ静カニ笑ッテイル 一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲ食ベ アラユルコトヲ 自分ヲ勘定ニ入レズニ ヨク見聞キシ分カリ ソシテ忘レズ 野原ノ松ノ林ノ陰ノ 小サナ萱ブキノ小屋ニイテ 東ニ病気ノ子供アレバ 行ッテ看病シテヤリ 西ニ疲レタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ束ヲ負イ 南ニ死ニソウナ人アレバ 行ッテコワガラナクテモイイトイイ 北に喧嘩ヤ訴訟ガアレバ ツマラナイカラヤメロトイイ 日照リノ時ハ涙ヲ流シ 寒サノ夏ハオロオロ歩キ ミンナニデクノボート呼バレ 褒メラレモセズ 苦ニモサレズ ソウイウモノニ 私ハナリタイ

玉乃島断髪式

2012年6月10日 日曜日

本日、大相撲 片男波(かたおなみ)部屋 元関脇 玉乃島関の引退にあたり、両国国技館において断髪式が行われました。

DSCF2230

玉乃島関は当社の節分祭に、玉ノ洋(たまのなだ)時代から長年にわたり参加してくれました。

土俵中央に北面して座る玉乃島関に対して、東西から土俵に上がった500名近くの参加者が、関取の象徴である大銀杏(おおいちょう)に、少しずつはさみを入れました。

DSCF2240

初めに男性が行い、土俵に張り出して設えた舞台に玉乃島関が移動し、女性の参加者も一人ずつ髷(まげ)にはさみを入れました。

DSCF2247

父が元プロボクサー(日本チャンピオン)、母が元大関・清國の妹であり、体格(188㎝ 163㎏)にも恵まれ、兄(玉ノ国)とともに相撲を始め、史上初となる兄弟同時での幕下付出(まくしたつけだし)で初土俵を踏みました。

一年半で十両に昇進、その後一年で新入幕を果たし、左四つと寄りを得意として、十両優勝、最高位西関脇(三役四場所)、敢闘賞5回・技能賞1回、金星2個(武蔵丸・朝青龍)という輝かしい成績を残しました。

怪我に悩んで闘い続けた土俵人生でしたが、年寄 西岩を襲名し、部屋付親方として後進の指導に精進して欲しいと思います。

DSCF2277

断髪式後に、十両以上の関取衆が結い上げる大銀杏を、床山(とこやま)さんが実演したり、寄せ太鼓(客寄せ)、はね太鼓(取組の終わりに鳴らし、明日の興行にもお越し下さいとの意)など、太鼓の種類についての解説がありました。

父親の出身地である福島県西白河郡、出生地の秋田県雄勝郡、相撲留学した石川県金沢市を始め、地方巡業の各地から多くのファンが集まっていましたが、これも郷土愛、大相撲の魅力の一つかもしれません。

大相撲が不祥事により揺れた時期もありましたが、お相撲さんが真剣に打ち込む姿や伝統がなせる技、守り伝えるしきたりなどを垣間見て、不動の国技の奥深さを感じた一日でした。