本日、「座間ふるさとガイドの会」ご一行がバスで参拝されました。座間市の郷土史を学ぶため、他の地域を視察しているとのことでした。
参拝者の一人から境内の宮鐘について質問がありました。神社の境内に鐘があるのは珍しいとのことでしたが、県央地域には割合多いようです。
当社の宮鐘の起源については分かりませんが、江戸中期(宝暦4年)に寄進されたものは、先の戦で供出を余儀なくされました。戦後氏子中の願いにより、人間国宝・香取秀真(かとりほつま)氏に新鐘の制作を依頼して、昭和25年秋、香取秀真・正彦父子により完成いたしました。
銘鐘には「相模の早鐘朝団子」という俚諺が記されています。鎌倉武人にならって朝早くに鐘をつき、団子を食す良き風習があったようです。
銘鐘に「祭礼に欽(か)くべからざる寶器(ほうき)なり」とあるように、今でも大祭を始め各祭典で、宮司が鳥居をくぐる直前に社頭(総代)さんがつくことになっています。
本年は、各地で防災訓練が盛んに行われていますが、この宮鐘は風水の害、失火の災の警鐘としての備えであることが同文に書かれています。