相模国三ノ宮・比々多神社

月と生命

今日は満月。そして、月全体が地球の本影(ほんえい)に入り、月面に太陽の光が少しも当たらない現象(満月が地球の影にすっぽり隠れる)が起こる「皆既月食」(かいきげっしょく)でしたが、当地では夕方から雨が降り、残念ながら観察することができませんでした。

満月の日は引力が最も強くなりますが、地殻のひずみがたまった状態に、太陽や月の引力が引き金となって、大地震が発生するメカニズムがあるともいわれています。

また、古くから潮の満ち引きを生命誕生にたとえて、安産祈願の祝詞(のりと)では、「海原(うなばら)に時を得て、磯(いそ)ひたる満ち潮のごとく月日は満ち足らひ」とか、神葬祭(しんそうさい)の誄詞(しのびのことば・しのびごと・るいし=故人を称えることば)では、「満ち潮の満ち満ちて生(あ)れ出で給ひ」などと表現します。

女性の月経の周期は、生命の誕生に大きく関わっています。また、魚は大潮(おおしお:潮差が最大となる潮汐=満月と新月の頃生じる)の時に産卵をし、活発化するため釣具店には必ず潮見表が置いてあるようです。

記紀神話(『古事記』『日本書紀』)では、天照大御神(あまてらすおおみかみ)の弟である、月夜見尊(つきよみのみこと)が夜の国を治めると記されています。

悲しいことながら神葬祭が続きました。月の満ち欠けと潮の干満は、神秘的ながら生命に関わっているような気もいたします。

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御霊(みたま)安かれとお祈り申し上げます。

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