本日は、比々多神社の年越大祓(としこしおおはらえ)。夏越大祓とともに、「二季の祓」と称する祭典で、全国の神社で行われる恒例行事です。半年の間に知らず知らずに積もった罪穢(つみけがれ)を、祓所(はらえど)の神さまの神威(しんい)により解除(げじょ)するものです。
明治8年、式部寮(しきぶりょう)で定めた「神社祭式」によると、午後2時とあり、定刻に神社で大祓奉告祭(おおはらえほうこくさい)が斎行(さいこう)されました。大祓の詞(ことば)には、「夕日の降(くだち)」と記されています。
続いて、境内に設けた祓所(はらえど)において、大祓神事を執り行いました。
氏子崇敬者の罪穢(つみけがれ)を移す意味合いの「祓物」(はらえつもの)、つまり「人形」(ひとがた)・「木綿」(ゆう)・「麻苧」(あさお)を前方の案上(あんじょう)に置いて、厳粛に始まりました。
神職が、上記の祓物を八つに取りさく間、参列者は約30分に亘り、大祓の詞を奏上しました。
清浄を尊ぶ日本人ならではの伝統行事が無事修められました。清々(すがすが)しく穏やかな気持ちでお正月をお迎えできると思います。