昨日の神輿渡御(みこしとぎょ)・山車巡行(だしじゅんこう)の様子を2回に分けて綴ります。
例祭式の後、午後の渡御準備を整え、各青年会はそれぞれの定められた場所で、外清浄(げしょうじょう)と内清浄(ないしょうじょう)を行います。
これは「お火焚き」(おひたき)といって、麦わらに火をつけてその上を渡って身の外を清め、「立ち御神酒」(たちおみき)で身の内を清めてお神輿を担ぎます。
お宮から総代が青年を迎えに行き、鉄棒(かなぼう)の先導で、三ノ宮、栗原(くりばら)、神戸(ごうど)の順に宮詰めとなります。
供奉行列(ぐぶぎょうれつ)の御立(おたち)に先立ち、所役(しょやく)の名を召し立てて、参道で隊列を整えます。
出立(しゅったつ)を待つ人たちの様子は、何ともいえないわくわくとした感じです。
残念ながら、お神輿が鳥居をくぐって間もなく、雨が落ち始めました。
しかしながら、「イヤートーサーセッ」(「弥遠長に栄えたまへ」の意)のかけ声も勇ましく、練りながらも重々しくお神輿は神戸のお旅所へ進みました。
途中、神戸渡しとなりますが、宮司が「奉幣行事」(ほうべいぎょうじ)を執り行い、神威(しんい)の更なる発揚(はつよう)を願い上げます。
撮影:増山正芳氏