相模国三ノ宮・比々多神社

豊年を祈る

本日は午前10時に神明神社(伊勢原市笠窪)、午後2時に八幡神社(伊勢原市坪ノ内)で「祈年祭」を斎行いたしました。

祈年祭は「としごいのまつり」ともいい、大変歴史のあるおまつりで、「大宝令」( たいほうりょう : 701成立 )により神祇官(じんぎかん)が国家の祭祀(さいし)として行っていたものです。

平安時代から衰退し、応仁の乱(1467-77)による廃絶があったものの、明治2年(1869)には国家の重要な祭祀として復活しました。

律令制下では、官社(かんしゃ)には幣帛(へいはく)が捧げられましたが、当社にも延喜式内社として国司(こくし)より国幣(こくへい)が奉られました。

秋の「新嘗祭」(にいなめさい=当社では新穀勤労感謝祭)と対になるおまつりで、五穀豊穣と皇室の御安泰、国家の安寧を神々に祈り上げます。

比々多神社の祈年祭は、2月17日(日)で、全国津々浦々の神社でもこの日を中心に行われています。

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さて、今日は「初午」(はつうま)にあたり、全国の神社はもとより、町や村、会社や工場、屋敷の邸内社(ていないしゃ)などで初午祭(はつうまさい)が執り行われました。

当社でも金山稲荷神社に出向きました。現在では金山地区の共有者9軒でお守りしているお稲荷さんですが、全戸の皆さんが参列して今年も和やかな様子でした。

祭典後に

祭典後に

ここでも豊年を祈り、幸せを願いました。

今日は土曜日にあたり、二の午の21日(木)が会社関係の初午祭が集中いたします。

はつむまに狐のそりし頭かな 芭蕉

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