2020年10月 のアーカイブ

晴れ晴れとした元気な顔つき

2020年10月19日 月曜日

陰暦九月の時雨(しぐれ)を「九月の時雨」(ながつきのしぐれ)というそうですが、秋の雨で山の木々も色づき始めます。

さて、本日は比々多地区老人クラブ連合会の健康祈願祭を執り行いました。

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例年であれば7地区の会員35名が参列されますが、今年は密を避けるために14名に制限されて行われました。

しかしながら、御神前には会員413名の健康長寿を変わることなく祈るとともに、合わせて疫病除けの祈願をしました。

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集合写真だけはマスクを外し、いつもの晴れ晴れとした元気な顔つきが見られました。

戦後75年目の慰霊祭

2020年10月19日 月曜日

昨日は午前9時の「正祭」(しょうさい)に続き、神社の南西側に位置する招魂社(しょうこんしゃ)において、午前10時から地区戦歿者慰霊祭を執り行いました。

戦後75年目の慰霊祭ですが、今年も変わることなく地域の先人に感謝と鎮魂の誠を捧げました。

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比々多地区自治会連合会との共催ですが、市内の自治会としては唯一の開催であり、主催者の自治会(12地区)と神社役員・総代の他、伊勢原市遺族会、遺族会比々多支部、市長、県議会議員、市議会議員、地区内太鼓連等の参列により行われています。

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本来であれば直会(なおらい)の席を参集殿に設けますが、感染症防止のため、駐車場で各代表による挨拶のみとなり、慰霊祭にお供えした献備品をお下がりとして各自お持ち帰りになりました。

来年は各太鼓連による賑やかな太鼓奉納、比々多観光振興会による骨董蚤の市、市内有志による飲食等の販売が行われることを期待して散会となりました。

疫病鎮静を祈る正祭

2020年10月18日 日曜日

昨日は終日雨でしたが、今朝は眩(まぶ)しいほどの日差しが差し込みました。

今朝6時半過ぎ過ぎ

今朝6時半過ぎ過ぎ

雨により外の支度が出来ませんでしたが、早朝より掃き掃除を進め、祭礼の準備を整えました。

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午前9時「正祭」(しょうさい)を大祭式(たいさいしき)にて斎行(さいこう)しました。

第10代崇神(すじん)天皇の7年に「神地(かむどころ)神戸(かむべ)を定めたまふ」と『日本書紀』に記されていますが、神領地(しんりょうち)で収穫されたものをお供えして祭りを行う事で、疫病(えきびょう)を鎮静することが出来た故事に倣(なら)うものです。

年内最後の例祭奉仕

2020年10月11日 日曜日

明け方には雨が上がっていたものの、朝の内は強い風が吹き、境内の清掃も進みませんでした。

神社では落葉掃きに力のはいる季節となります。

さて、今日は今月に入って4社目、年内最後の例祭奉仕で、南金目神社(平塚市南金目)へと参りました。

神社では十分な換気を確保し、マスク着用に加えてフェイスガードの支度も揃え、手指消毒液の利用で感染症対策への配慮がなされていました。

また、社務所の共用を避け、直会(なおらい)は拝殿内での神酒拝戴(しんしゅはいたい)のみとなりました。

御嶽神社 平塚市南金目

御嶽神社 平塚市南金目

例年であれば氏子内の3地域で、子供神輿も含めた渡御(とぎょ)の準備がありますが、神輿好きの皆さんも今年はぐっと堪(こら)えた様子でした。

被害及ばず

2020年10月10日 土曜日

台風14号の影響により、終日雨の一日となりました。

幸い雨風ともに激しくならずに済み、境内の建物や樹木等に被害が及んでいないものと思われます。

155556しかしながら、事前予約をお受けしていた初宮詣や七五三詣の御祈祷は、その多くが延期となりました。

折角の週末で、予定を組んでいた皆様には残念なことですが、あらためて日程調整の上、お参りをお待ちしております。

静かな一日

2020年10月8日 木曜日

昨日は神社下の神奈川県神道青年会御神田において、抜穂祭(ぬいぼさい・ぬきほさい)が執り行われました。

青少年育成のための稲作体験事業で、例年は県内外から多くの参加者が集まりますが、今年は田植えと同様、感染症予防により青年神職12名のみで実施されています。

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稲刈りが無事に済んで一安心ですが、朝から雨となりました。

神社では七五三詣や交通安全、工事安全等のご祈願がありましたが、静かな一日でした。

強い台風14号の接近により雨が激しくなる恐れもあり、今後は十分な警戒が必要です。

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落ち着いた日常への願い

2020年10月7日 水曜日

昨日は、いせはら観光ボランティアガイド&ウオーク協会のウオーキングが開催され、4月の緊急事態宣言以後、久しぶりに30名の団体が神社を訪れました。

また、小学校の校外学習の予約申込みや修学旅行の代替案として相談の連絡がありました。

各自が新型感染症の予防に注意を払いつつ新しい生活様式と向き合う中で、境内にも以前のような日常が徐々に戻りつつあります。

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さて、今月に入って3社目の例祭(れいさい)で、今日は神明社(平塚市南金目)へと向かいました。

昨年は台風19号の直撃により、祭儀の中止を余儀なくされましたが、今年は予防対策を取りながら執り行う事が出来ました。

例祭祝詞に続いて感染症の鎮静を祈願し、落ち着いた日常への願いを捧げました。

神明社

神明社

相模國式内社の會総会

2020年10月6日 火曜日

今日は寒川神社において「第43回相模國式内社の會」総会が開かれました。

醍醐(だいご)天皇の延喜(えんぎ)5年(927)に完成した「延喜式」(えんぎしき)は、養老律令(ようろうりつりょう)の施行細則(せこうさいそく)を集大成した法典で、弘仁式(こうにんしき)・貞観式(じょうがんしき)の後を受けて編纂(へんさん)されたものです。

全50巻から成り、第1巻から第10巻には神祇祭祀(じんぎさいし)に関する規定が記されています。(神祇式)

そして、第9巻・第10巻を「神名帳」(じんみょうちょう・しんめいちょう)といい、律令制下において祈年祭(きねんさい)の幣帛(へいはく)にあずかる2861社・3132座が記載されています。

この神社を「延喜式内社」(えんぎしきないしゃ[式内社・式社])と呼び、相模國には13社が掲げられています。

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各社とも千有余年の歴史を誇る由緒正しき神社です。

どうぞこの機会に巡拝(じゅんぱい)をお勧めします。

氏子の心根

2020年10月5日 月曜日

昨日は五霊神社例祭・戦歿者慰霊祭に続いて、八剣神社(平塚市上吉沢)において例祭式をご奉仕しました。

八剣神社では昨年の例祭(10月6日)の折、強風に煽(あお)られて幟(のぼり)が破損し、直会(なおらい)の席で修繕の相談をしていた矢先、12日から13日に掛けて襲来した台風19号により、拝殿が半壊するという被害を被(こうむ)りました。

その後の大嘗祭奉祝祭(12月1日)では境内に祭場を設け、修復工事の奉告祭を併せて執り行った次第です。

そして、役員が氏子と一体となって修復事業を進め、翌年の歳旦祭(1月19日)には、ほぼ修繕の済んだ拝殿で神事を執り行うことが叶い、氏子の心根(こころね)も神さまに届けられたという思いでした。

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昨日はコロナ禍の制限を伴う祭礼ながら、真新しい幟が秋の空に高々と揚がりました。

きっと神々もご照覧(しょうらん)になったことと思います。

御祭神を称える祭事

2020年10月4日 日曜日

例年であれば「伊勢原観光道灌まつり」が催され、神輿渡御(みこしとぎょ)の神事奉仕がありますが、今年は感染症拡大防止のため中止となっています。

江戸城を築城した室町時代後期の武将 太田道灌(おおやどうかん:1432-1486)は、関東管領(かんとうかんれい)の地位にあった上杉氏の一族 扇谷上杉家(おうぎがやつうえすぎけ)の家宰(かさい:家長に代わって家政を取り仕切る職責)として仕えていましたが、主君である上杉定正(うえすぎさだまさ)により、糟屋館(かすやのやかた=上杉館)に招かれて謀殺(ぼうさつ)されたと伝わっています。

そして、この扇谷上杉家の館跡が伊勢原市上粕屋にあったと考えられています。

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さて、本日は五霊神社(ごりょうじんじゃ;伊勢原市上粕屋)の例祭並びに戦歿者慰霊祭をお仕えしました。

戦国大名であり、後北条氏の祖 北条早雲(伊勢宗瑞・伊勢新九郎・氏茂など)により、五霊神社には太田資長(おおたすけなが=太田道灌)公が合祀(ごうし)されていて、毎年「伊勢原観光道灌まつり」に合わせて例祭式を斎行(さいこう)しています。

観光行事は中止となりましたが、御祭神を称える祭事は粛々と執り行いました。