2020年10月4日 のアーカイブ

御祭神を称える祭事

2020年10月4日 日曜日

例年であれば「伊勢原観光道灌まつり」が催され、神輿渡御(みこしとぎょ)の神事奉仕がありますが、今年は感染症拡大防止のため中止となっています。

江戸城を築城した室町時代後期の武将 太田道灌(おおやどうかん:1432-1486)は、関東管領(かんとうかんれい)の地位にあった上杉氏の一族 扇谷上杉家(おうぎがやつうえすぎけ)の家宰(かさい:家長に代わって家政を取り仕切る職責)として仕えていましたが、主君である上杉定正(うえすぎさだまさ)により、糟屋館(かすやのやかた=上杉館)に招かれて謀殺(ぼうさつ)されたと伝わっています。

そして、この扇谷上杉家の館跡が伊勢原市上粕屋にあったと考えられています。

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さて、本日は五霊神社(ごりょうじんじゃ;伊勢原市上粕屋)の例祭並びに戦歿者慰霊祭をお仕えしました。

戦国大名であり、後北条氏の祖 北条早雲(伊勢宗瑞・伊勢新九郎・氏茂など)により、五霊神社には太田資長(おおたすけなが=太田道灌)公が合祀(ごうし)されていて、毎年「伊勢原観光道灌まつり」に合わせて例祭式を斎行(さいこう)しています。

観光行事は中止となりましたが、御祭神を称える祭事は粛々と執り行いました。