今週に入ってようやく、正月の賑やかさから落ち着きを取り戻していますが、厄除祈願の問い合わせは依然として続いています。
厄年(厄年表)は人生の節目・転換期にあたり、災難や障りが生じやすい年回りといわれています。
「この年はしも古より忌(い)み嫌う慣わしなれば、禍事(まがごと)の限りを祓い清めむと・・・」
(厄除祈願祝詞)
厄年の年齢は「数え年」で数え、地域による違いもありますが、男性25歳・42歳・61歳、女性19歳・33歳・37歳をいいます。
この年が「本厄」で、その前後が「前厄」「後厄」にあたります。
本来、厄年は長寿を祝う還暦(61歳)や米寿(88歳)などの「年祝い」と同じで、〝 晴れ 〟の年と考えられていました。
厄年は地域社会の中にあって、一定の地位や役割を担う年回りにあたり、祭礼に関わる「役」ともいわれます。
心身を清浄に保ち、慎みを以て事にあたることで、無事に役を果たすことが出来たわけです。
現在ではそうした神事に携わる機会もありませんが、足下を見直しつつ、慎みの気持ちで精進することが大切といえます。