明日で葉月もお仕舞いというのに、厳しい暑さが続いています。
今日も一般住宅の地鎮祭では、忌竹(いみだけ)を立て、四方に注連縄(しめなわ)を巡らせ、青葉常磐木(あおばときわぎ)である真榊(まさかき)を神さまの依代(よりしろ)として、暫(しば)し御降臨(ごこうりん)を仰ぎ、工事の無事安全を祈り上げました。
祭儀に先立ち全てを祓い清めた後、警蹕(けいひつ)を称(とな)え、神さまをお招きするのが降神(こうしん)の儀です。
警蹕の警は警戒する意であり、蹕は行く先を止める意で、不敬(ふけい)の無きよう、「み先を追う」(『神道祭祀の伝統と祭式』茂木貞純)、まさに緊張に包まれる瞬間です。
降神と昇神、神職の称える「オ−−−」という長い音に、神さまがすぐそばに坐(いま)すが如く、祭場は厳かさを増すのです。