2018年6月 のアーカイブ

梅雨入り

2018年6月6日 水曜日

近畿や東海、関東甲信で一斉に梅雨入りとなったとみられ、小雨が降り続くとともに、肌寒いくらいの涼しい一日となりました。

作物や境内の木々にとっては恵みの雨であり、夏越大祓(なごしのおはらえ:6月30日)で設営する「茅の輪」(ちのわ)用の茅(かや)も生育が見込まれそうです。

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一方で、週末には神前結婚式の予定もあり、花婿さん花嫁さんの心の内を思えば、予報が大変気になるところです。

稲作に思うこと

2018年6月5日 火曜日

去る5月25日、天皇陛下には皇居内の生物学研究所脇の水田において御田植えをなされました。

稲作は昭和天皇から引き継がれた恒例行事であり、予定されている御譲位(平成31年4月30日)を推し量ると、今年が最後の御田植えともいえます。

『日本書紀』に記された「吾(あ)が高天原(たかまのはら)に所御(きこしめ)す斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)を以(も)て、亦(また)吾(あ)が児(みこ)に御(まか)せまつるべし」という一文は、「斎庭稲穂の神勅」(ゆにわのいなほのしんちょく)といわれ、天照大神(あまてらすおおみかみ)が皇孫(こうそん・すめみま)である天津彦火瓊瓊杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)に授けたものです。

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小学校5年生による「田植え体験」のお手伝いをしてから7年目となりましたが、今年も無事に行うことが出来ました。

稲作が神話と直結しているという尊さを感じるとともに、あらためて恵まれた日本の風土や環境に感謝する次第です。

そして、人の繋がりや稲作に不可欠な相互扶助のの精神、更にはこつこつと守り伝えて来た真面目な日本人の性格も重要なのでしょう。

瑞穂国(みずほのくに)という日本の美称は、まさしくそれらを含めていうものだと熟々(つくづく)思います。

天翔り国翔り

2018年6月3日 日曜日

昨日の神奈川県神青会による「御田植ゑ」の記事が各社新聞に掲載されました。

神奈川新聞

神奈川新聞

読売新聞

読売新聞

さて、当社の統計では一年の内で最も葬儀の少ない5月ですが、昨日は神葬祭(しんそうさい:神道の葬儀)を行っている神葬家の一年祭[霊前祭(れいぜんさい)並びに墓前祭(ぼぜんさい)]、そして今日は遷霊祭(せんれいさい)・葬場祭(そうじょうさい)・火葬祭(かそうさい)の御奉仕がありました。

神道では現世(うつしよ)を第一義としていて、霊魂(れいこん)は不滅であり、祖霊(それい)となって子孫を見守ると考えています。

「天翔(あまがけ)り国翔(くにがけ)り」という表現が祭詞(さいし)にありますが、子孫のもとにやって来て見守って下さいと願うものです。

saisi秦野市伊勢原市環境衛生組合では秦野斎場の増築改修工事を行っていましたが、4月1日から新火葬炉(7基)及び新待合室(現在4室)が利用出来るようになりました。

参拝者の駐車場

2018年6月2日 土曜日

今朝早くから神奈川県神道青年会の若手神職が集い、神社下の御神田において御田植祭(おたうえさい)の準備が進められました。

今年は一般の参加者も多く、御神前で揃って参拝した後に、御田植祭が斎行され、新聞社やタウン誌、ケーブルテレビなどのカメラが回る中、約60名の家族連れが、一斉に御田植ゑを実施していました。

残りの田んぼは、今年も地元の小学生の田植え体験として利用されます。

社頭掲示 水無月

社頭掲示 水無月

さて、今日の境内は御田植ゑの家族連れ、農協の畑作関係者、山歩きの会、ウオーキング団体の休憩などで賑わい、駐車場も満車に近い状況となりました。

また、大学の運動部から大会のためのバス駐車の依頼がありましたが、神社駐車場はあくまで参拝者専用駐車場です。

昨今は御朱印巡りの方も多いため、便に供することも必要となります。

参拝以外の無断駐車は固くお断り致します。

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更衣

2018年6月1日 金曜日

最近のカレンダーには記されることが少ないようですが、今日から衣替えです。

環境対策によるクールビズが定着して、役所などでは既に5月からノーネクタイとなっています。

お宮では大祭に着用する正服(せいふく)を立夏(りっか:今年は5月5日)・立冬(りっとう:今年は11月7日)で夏服・冬服に切り替えますが、「更衣」「衣更え」という表記を用いています。

薄衣(紗)の狩衣

薄物(紗)の狩衣

伊勢の神宮では、古式のままに織り上げられた和妙(にぎたえ:絹布)・荒妙(あらたえ:綿布)を神さまに奉(たてまつる)「神御衣祭」(かんみそさい)が5月と10月の14日に斎行(さいこう)(されています。

因みに、旧暦の4月1日と10月1日に改める習慣が今に至っているわけですが、現在も和服では袷(あわせ:10月1日-5月31日)、単衣(ひとえ:6月1日-30日)、薄物(うすもの:7月1日-8月31日)、単衣(9月1日-9月30日)となっています。