2018年4月5日 のアーカイブ

立派な俵の完成

2018年4月5日 木曜日

本日は二十四節気の「清明」(せいめい)で、万物(ばんぶつ)清新(せいしん)の気に溢(あふ)れ、百花(ひゃっか)咲く好時節です。

その佳き日、市内の小・中学校では入学式が執り行われ、希望と不安に満ち溢れた児童・生徒等が学校に向かう様子が見られました。

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さて、今年も神社下の御神田(神奈川県神道青年会耕作)でとれた古代米の藁(わら)を用いて、俵づくりが実施されました。

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当社の例祭(4月22日)と相模國府祭(5月5日)では、神さまの鎮座(ちんざ)を寿(ことほ)ぎ、福分けの餅撒(もちま)き「粽行事」(ちまきぎょうじ)を行っています。

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その粽行事に用いる俵を4俵作りますが、近年は総代さんの手により、その伝統が引き継がれています。

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先ずは、藁すきを行って無駄な部分を取り除き、数を揃えながら独特な薦編機(こもあみき)を用いて薦をこしらえます。

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平行して、両側の蓋(ふた)部分となる桟俵(さんだわら)を作ります。

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桟俵づくりは根気が必要ですが、器用さと手際の良さに驚くばかりです。

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見事に4つの俵に必要な8個の桟俵が完成しました。

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薦を筒状に丸めて、かぎ手で縄を通して結び、両側に桟俵を取り付けます。

粽行事は、餅の詰まった重たい俵を両腕で持ち上げ、何度となく放り上げることから、太い縄を用いてしっかりと結びます。

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昨日に比べて10度以上も気温が下がり、肌寒さを感じましたが、総代さんたちの手は休むことを知らず、実に気持ちの良いものでした。

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青々とした立派な俵の完成です。

その他にも注連縄(しめなわ)づくりや國府祭で頒布(はんぷ)する粽(ちまき)を結ぶための藁稭(わらしべ)のわらすき作業も行われました。