2017年10月11日 のアーカイブ

元宮の鳥居建立

2017年10月11日 水曜日

本日の佳(よ)き日、氏子総代をおつとめになった方の御奉納で、旧宮山の元宮(もとみや:神社から約500㍍)に鳥居が建立されました。

今月5日に基礎の穴掘り、そして今日の建立の工事も自ら御奉仕下さいました。

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笠木(かさぎ)、島木(しまぎ)、額束(がくつか)、貫(ぬき)、楔(くさび)、柱、台石の部位がしっかりと施され、笠木には反(そ)りが、円柱の柱は内転(うちころ)びがある檜(ひのき)の明神鳥居(みょうじんとりい)です。

基礎が乾いた後、笠木に銅が葺(ふ)かれる予定です。

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天保5年(1834)の『社伝記』によりますと、永正(えいしょう)9年(1512)、小田原から岡崎城に攻め入った北条早雲(ほうじょうそううん:後北条氏の祖)は、「当国に威(い)を震(ふる)い近辺を乱妨(らんぼう)し、本宮、拝殿及び末社、神寳(しんぽう)、神器(しんき)に至るまで兵火のため灰燼(かいじん)す」とあり、当宮で奉仕していた神官(しんかん)・供僧(ぐそう)は逃げ散り、悉(ことごと)く衰廃(すいはい)したようです。

そして、天正(1573-1592)の初めに、社地が現地(旧神主屋敷)に移転遷座(いてんせんざ)となりました。

この旧宮山が当社の跡地であり、元宮となっています。

元宮からの眺め

元宮からの眺め