大寒の初候(暦によって末候)には、「雞(鶏)乳始」(にわとりはじめてにゅうす・にわとりはじめてとやにつく)とありますが、「鶏が春の気を感じ、卵を産み始める時節」(乳す=鳥が卵を産む)の意だそうです。
「雞」は鶏(にわとり:キジ目キジ科)、「とや」は鳥屋のことです。
さて、数日前から境内の金木犀(きんもくせい)の茂みの中に巣を構え、卵を抱える鳥がいます。
その正体はキジバト(雉鳩:別名ヤマバト)です。
ハト目ハト科の留鳥(りゅうちょう)ですが、公園などで大量にいる土鳩(ドバト:カワラバト)と異なり、群れをなすことなく番(つがい)でいるのをよく見かけます。
抱卵は夜間は雌、昼間は雄の担当のようです。