2013年2月14日 のアーカイブ

葬儀の舗設

2013年2月14日 木曜日

冴(さ)え返る寒さというのでしょうか。余寒の厳しい日となっています。

三日月は反るぞ寒さは冴えかへる 一茶

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昨晩は暗闇に三日月が綺麗に浮かぶ中、神葬祭のご奉仕がありました。

葬儀には、忌色(いみじき)といって凶事に用いる鈍色(にびいろ=濃いねずみ色)の装束を着装します。

これは悲哀を表す色目で、昔から喪服に用いられたものです。

神葬祭の準備

神葬祭の準備

通常の葬儀では、柩は首部を北枕、もしくは上位(向かって右)に向けて安置し、その手前に祭壇を設け、遺影を飾り、神饌(しんせん=お供えもの)を供え、灯明を立て、注連縄(しめなわ)を引き廻らし、旗や榊、花などで忌垣(いみがき)をつくります。

しかしながら、場合によっては斎場の都合などでままならないこともあり、複雑な気持ちですが、誠意をもっておつとめするようにいたします。

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誄歌(しのびうた)

しづかなる境(さかい)に行(ゆ)きてしづまらむ暫(しば)しをここに魂(たま)より来たる  折口信夫