2011年1月30日 のアーカイブ

御霊代について

2011年1月30日 日曜日

 12月に葬儀が続いた関係で、昨日今日と五十日祭が集中いたしました。

以前は、自宅で行うものでしたが、現在はまちまちです。

五十日祭

五十日祭(日本料理店にて)

神道の先祖まつりでは、葬儀後の納骨(埋葬祭)以外は、御霊代(みたましろ)に対しておまつりを執り行います。霊璽(れいじ)と呼ばれるもので、仏式の位牌(いはい)に相当します。

霊璽

霊璽

通夜の日、浄闇(じょうあん)の中、遷霊祭(せんれいさい)において、故人の「みたま」を遷し留めたものが霊璽です。一般的には白木(しらき)の木主(ぼくしゅ・もくしゅ)です。

表には、「何某命之霊」といった霊号(れいごう)を、裏には、生年月日、帰幽(きゆう)年月日、享年(きょうねん)が記されています。

五十日祭(斎場)

五十日祭(斎場)

 霊璽には、蓋(ふた)が覆ってありますが、これは直接目に触れることを避けるためであり、仏教の本尊を拝むのとは対照的な考えです。日常は蓋をしたままですが、年祭や盆行事などには外すこともあります。

五十日祭(自宅)

五十日祭(自宅)

本日は、仏式の葬儀を営んだ方が、実はご先祖さんが神道であったとのことで、遷霊祭を執り行い、あらためて御霊代に遷し留めた上で、その意を丁重にお伝えして、五十日祭のご奉仕をいたしました。

情報が氾濫する時代ですが、核家族化や地域のつながりが薄れる中で、脈々と続いてきたものが途切れることも多々あります。

本当に大切なものをしっかりと守り伝えるためにも、身を引き締めてつとめていかなければならないと感じました。