2010年12月27日 のアーカイブ

忌みについて

2010年12月27日 月曜日

 このところのパワースポットブームも手伝い、お伊勢さま(三重県・伊勢の神宮)への参拝が、100万人単位で増加しているようです。地方の当社でも、今月は朱印帳を持ってお参りに来られる方が連日続いています。特に、若い人たちが多いことに注目しています。

さて、お正月準備とともに、大掃除をして、ご先祖さまをお迎えする準備をしているご家庭も多いかと思います。

祖霊祭

自宅での祖霊祭(五年祭)

 古来、私たちは身内に「弔事」が生じたとき、ある一定の間、故人を偲び、慎みをもって生活してきました。これを「服忌」(ぶっき)、「忌服」(きぶく)、「日がかり」、「喪がかかる」などといっています。

古くから日本人は、倫理観に富み、清浄を尊び、規律正しく、己を律する精神を大切にしてきました。

服忌中の心得として、神まつりをしない、鳥居をくぐらない、ハレの行事(結婚式・七五三・初宮参りなど)に参加しない、正月飾りをしない、年賀状を控えるなどが挙げられます。この期間については、概(おおむ)ね、最大で50日と捉えれば良いと思います。

(当社HP 「服忌の心得」をご参照ください)

墓前祭

墓地での埋葬祭

戦前までは、太政官布告(明治7年)という厳然とした制度に頼っていました。しかしながら、現今の生活ではかけ離れた部分もあります。地域性の違いなどもありますが、家庭のまつりや人生儀礼などに大きな誤解や混乱が生じていることも事実です。

清祓

清祓

新年の御神札は、忌が明けてから神社に出向いて受けるか、ご近所に代わりに預かっていただくという方法もあります。また、「清祓」については、常時承っています。

お正月を前に、疑問の点は気兼ねなく神職にお尋ねください。