‘時局’ カテゴリーのアーカイブ

辞別祝詞

2019年5月15日 水曜日

去る5月13日、宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)の神殿(しんでん)前庭において、「斎田点定の儀」(さいでんてんていのぎ)が執り行われ、悠紀(ゆき)地方は栃木県、主基(すき)地方は京都府に決まりました。

これは11月14日・15日に大嘗宮(だいじょうきゅう)で執り行われる「践祚大嘗祭」(せんそだいじょうさい)にあたり、悠紀国(ゆきのくに)と主基国(すきのくに)を亀の甲羅(こうら)を用いた「亀卜」(きぼく)という伝統的な占いで定めるものです。

大嘗祭には両地方の田んぼで収穫された稲(米)が、それぞれ悠紀殿(ゆきでん)・主基殿(すきでん)にお供えされます。

御即位後初めての新嘗祭(にいなめさい)であるとともに、天皇の御代一代に一度限りの大祀(たいし)であり、御即位に関わる御大礼(ごたいれい)の中でも最も重要な儀式ともいえます。

また、先例によれば、全国の都道府県から「庭積机代物」(にわづみのつくえしろもの)が献納(けんのう)されます。

平成の御代替わりでは、茶、ピーナツ、大根、キウイ、海苔(のり)が神奈川の産物として献納されました。

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本日の月次祭(つきなみさい)にあたり、辞別祝詞(ことわきのりと)を奏上(そうじょう)しました。

御大礼の御儀すべてが厳粛かつ盛大に執り行われますよう、比々多の大神さまに祈念申し上げました。

践祚改元

2019年5月1日 水曜日

昨日の御譲位(ごじょうい)から片時の空位なく、5月1日午前零時に新天皇が御即位あそばされ、令和という新しい御代(みよ)の幕開けとなりました。

天皇陛下には、国事行為として「剣璽等承継の儀」(けんじとうしょうけいのぎ)「即位後朝見の儀」(そくいごちょうけんのぎ)にお臨みになり、即位を告げられました。

昨日の所管神社連絡協議会では、御即位奉祝の懸垂幕(けんすいまく)や幟(のぼり)等を配布しましたが、氏子・崇敬者とともにお祝い申し上げるべく、早朝より拝殿や社務所、社頭に掲げました。

懸垂幕

懸垂幕

そして御神前では、「践祚改元奉告祭」(せんそかいげんほうこくさい)の祝詞(のりと)を宮司が奏上しました。

また、「月次祭」(つきなみさい)では、いつもと変わらず、皇室の弥栄と国家の繁栄、氏子崇敬者の安寧(あんねい)の祈りを捧げました。

令和

2019年4月1日 月曜日

満開を迎えぬまま雨に散る桜ですが、新しき月を迎えました。

光格天皇以来約200年ぶり、憲政史上初めての御譲位がいよいよ月末に迫っていますが、御神前では月次祭(つきなみさい)を執り行い、皇室の弥栄と国の安寧、氏子崇敬者の安心を祈り上げました。

御代替り前に元号が公表されるのは初めてのことですが、国書では初めてとされる『万葉集』所収の「梅花の歌三十二首の序文」を典拠とした「令和」(れいわ)が新しい年号に決まりました。

初春(しょしゅん)の月(れいげつ)にして気淑(よ)く風(やわ)らぎ梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き蘭(らん)は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす

調べてみると、「令」は神のお告げ、清らかで美しいという意味があり、令月は陰暦二月の異称で、何事をするにも良い月、めでたい月の意です。

また、「和」は和(やわ)らぐ、和(なご)やかといった意味で、遡(さかのぼ)ると、昭和、享和(きょうわ)、明和(めいわ)、天和(てんな)、元和(げんな)、永和(えいわ)、文和(ぶんな)、貞和(じょうわ)、弘和(こうわ)、正和(しょうわ)、養和(ようわ)、康和(こうわ)、長和(ちょうわ)、寛和(かんな)、安和(あんな)、応和(おうわ)、仁和(にんな)、承和(じょうわ)と、数多く使用されてきました。そして、古くから日本人が大切にしてきた美徳でもあります。

万葉集からの出典を含めて、歴史と文化、自然を大切にしつつ、心を寄せ合って希望溢れる未来に向かう素晴らしい元号といえそうです。

「大化」に始まる和暦(「令和」は248番目)の歴史、その継続性と時代に込められた意に、あらためて価値を見出したいと思います。

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さて、いよ大祭月となり、当社の例祭を含めて15社の例祭を迎えます。

1日(月)月次祭、例祭・国府祭会議、4日(木)総代奉仕(献灯提灯掛け)、例祭・国府祭挨拶回り、新旧役員総代歓送迎会、6日(土)石座神社(秦野市鶴巻)例祭、神明社(伊勢原市白根)例祭・新入学児童安全祈願祭、総代奉仕(俵づくり)、7日(日)十二柱神社(伊勢原市伊勢原)例祭、雷電神社(伊勢原市串橋)例祭、八坂神社(平塚市入野)例祭・水神祭、熊野神社(平塚市千須谷)例祭、9日(火)御嶽神社(伊勢原市池端)例祭、10日(水)北金目神社(平塚市北金目)本殿遷座祭(本殿改修工事竣工)、第78回榊会正式参拝、12日(金)総代奉仕(草刈り等)、13日(土)落幡神社(秦野市鶴巻南)例祭・地区戦没者慰霊祭、神幸祭、14日(日)幟立て(三ノ宮)、真田神社(平塚市真田)月次祭、神明神社(伊勢原市笠窪)例祭、諏訪神社(伊勢原市日向)例祭・幟ポール竣工奉告祭、日向神社(伊勢原市日向)例祭、15日(月)月次祭、総代会議、20日(土)総代奉仕(例祭準備)、北金目神社(平塚市北金目)例祭、神明社(伊勢原市上平間)例祭・地区戦没者慰霊祭、21日(日)例祭(動座祭)、22日(月)例祭・神幸祭、23日(火)幟返し、総代奉仕(例祭片付け)、25日(木)榊会役員会、29日(月)日月神社(伊勢原市沼目)例祭

奉祝神輿パレード

2019年3月18日 月曜日

昨日は、天皇陛下御即位三十年奉祝神奈川県委員会主催による奉祝神輿パレードが横浜みなとみらい地区で実施されました。

日の丸小旗を掲げた日の丸大行進を先頭に、県内各地から集まった神輿8基や賑やかなお囃子(はやし)が、赤レンガ倉庫から象の鼻パークまでの約1㎞を進みました。

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参加者は総勢4000名余りとなり、神奈川県らしい盛大な奉祝パレードとなりました。

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発展への期待

2019年3月16日 土曜日

伊勢原市域内では、新東名高速道路を始め、大規模な広域幹線道路の工事が進められていますが、明日午後3時には「伊勢原ジャンクション」が開通となります。

また、平成31年度内には「伊勢原大山インターチェンジ」が開通見込みで、様々な面での発展が期待されます。

当社でも春休みや5月の大型連休には、バス参拝の予約が入っていますが、人の対応も考えていかなければなりません。

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さて、今年は第19回統一地方選挙が実施されますが、当地に関わる「神奈川県知事・県議会議員選挙」は4月7日(日)が投票日、「伊勢原市議会議員選挙」は4月21日(日)が投票日となっています。

本日は、市議会議員選挙の「後援会事務所開き」にあたり、神事の依頼が市内外からありました。

地域の人たちにとって市民生活の向上は共通の認識であり、発展への期待を担う候補予定者は真剣そのものです。

神さまに恥じぬよう、直く正しく、誠の心を以て進んで欲しいと思います。

元号と時代

2018年10月11日 木曜日

昨晩から朝にかけて思わぬ雨が降りました。

今日は大安吉日とあって、地鎮祭の予定が重なりましたが、出掛ける時分には何とか上がりました。

また、七五三詣での子供たちも衣装が濡れずに、親御さんも安心したことでしょう。

30kaiunさて、昨年より少し早く「神社開運暦」が仕上がり、授与所で頒布(はんぷ)することになりました。

明年は平成31年、皇紀2679年、己亥(つちのとい)歳です。

天皇陛下の御譲位により、来年の4月1日には新帝が御即位となり、新元号となります。

免許証の表記を西暦にしようといった動きもあるようですが、元号は日本ならではの文化であり伝統です。

新しい時代への希望や、昭和や平成はどんな時代だったかと振り返る時、天皇陛下とともに時代があることの有り難さを感じるものです。

静かな祈り

2018年8月15日 水曜日

73回目の終戦記念日、そして平成という御代では最後の8月15日を迎えました。

広島(8月6日)と長崎(8月9日)に恐ろしい原爆が投下された日を含め、日本人が忘れてはならない平和を祈る夏の日です。

日本武道館では天皇皇后陛下御臨席のもと、政府主催の全国戦没者追悼式が執り行われました。

そこからほど近い靖國神社には、多くの人々が参拝に訪れ、喧(かまびす)しい報道とは裏腹に、静かに祈る人たちの姿が一日中見られたようです。

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熱戦が繰り広げられる甲子園では、正午の合図とともに一斉に黙祷が捧げられた様子です。

保育棟新築工事地鎮祭

2018年7月18日 水曜日

連日にわたって、環境省が設定している暑さ指数「危険(一番高いレベル)」の予報が出され、猛暑のトンネルから抜け出すのはまだ先になりそうな気配です。

境内ではミンミンゼミや蜩(ひぐらし)の鳴き声を耳にするようになりました。

また、日差しの強い石の上では、青い尻尾のニホントカゲをよく目にします。

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さて、大安吉日の良き日、幼稚園において保育棟新築工事の地鎮祭を御奉仕しました。

小学校就学前の子供に保育と教育を一貫して提供する施設として、内閣府では「認定こども園」の認可を進めていますが、伊勢原市内では幼稚園機能と保育園機能を併せもつ幼保連携型認定こども園が増加しています。

今後も少子化が進むと見込まれる中で、教育・保育・子育て支援を一体的に提供する施設に注目が集まりそうです。

中央委員会

2018年6月13日 水曜日

5月から地域でも各種団体の総会が続いていますが、本日は神道政治連盟の中央委員会が神社本庁で開催され、各都道府県から159名の中央委員が出席しました。

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明年には天皇陛下御在位30年を記念し、政府主催の記念式典が挙行されます。

天皇陛下には〝国安かれ、民安かれ〟と宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)でお祈りになるとともに、戦没者慰霊や被災地への御見舞いを通じて国家国民の安寧を常に御祈念遊ばされています。

その御聖績(ごせいせき)について改めて思いを致し、国民挙(こぞ)ってお祝い申し上げるべく、全国で奉祝(ほうしゅく)の気運を醸成(じょうせい)していく予定です。

また、憲政(けんせい)史上初めて行われる明年の御譲位(ごじょうい)に向けて、先例(せんれい)を尊重して皇室儀礼が伝統に則して執り行われるよう見守るとともに、御代替(みよがわり)の諸準備がしっかりと進められるよう働きかけていくことが確認されました。

本年は明治改元から150年の節目にあたりますが、独立を維持して近代国家の建設を推し進めた先人の叡智とたゆまぬ努力に学び、日本人による日本人のための、時代に即した本当の日本国憲法の実現に向けて、憲法改正の論議をしっかりと進めていかなければなりません。

日本人に相応しい

2018年5月3日 木曜日

大型連休の真ん中ですが、今日は国民の祝日で「憲法記念日」です。祝日法には「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。」とあります。

昭和22年(1947)の今日、現在の憲法が施行された日を記念してつくられました。

現行法は占領軍により、ごく短期間のうちにつくられたものであり、国際社会どころか国民生活にもそぐわない点が多々指摘されています。

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今後、国会では改憲に関する論議が盛んになると思われますが、国会は発議をする場であり、最終的には国民投票で決まります。

歴史と伝統をもとにした我が国独自の文化や国柄を踏まえるなど、日本人に相応しい日本のための憲法について、国民自身が考える機会でもあります。