みぞれまじりの冷たい雨が降り、風も強く吹いています。
本日は、突然ながら神葬祭(しんそうさい)のご奉仕がありました。生きとし生けるものにとって、命は必ず限りのあるものですが、現実には悲しく口惜しいものです。しかしながら、命の尊さを見つめ直し、ご先祖様から連なる命のありがたさを感じる瞬間でもあります。
神葬祭では、祝い事ではないので、「祝詞」(のりと)とは言わず、「祭詞」(さいし)と言います。また、故人を称える「誄詞」(しのびのことば)を添えます。
御霊(みたま)安かれと鎮魂の思いを捧げますが、一方で葬家の家族を幾久しくお守りくださいと祖霊に対するお願いを込め、家の繁栄を祈ります。