相模国三ノ宮・比々多神社

文化財防火デー消防訓練

昨日は文化財防火デー。全国の神社仏閣などを中心に消防訓練が行われました。

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昭和24年(1949)1月26日、法隆寺(ほうりゅうじ・奈良県)で火災が発生し、金堂(こんどう)という建物とともに、法隆寺金堂壁画が焼損するという事件が起こりました。その後、文化財の保護を要望する声が全国で高まり、議員立法により昭和25年(1950)に「文化財保護法」が制定されました。

消火器による消火訓練

消火器による消火訓練

文化財は日本の歴史・文化・風土の中で生まれ、長い年月を掛けて育み守られてきた貴重な財産です。

文化財には、「有形文化財」、「無形文化財」、「民俗文化財」、「記念物」、「文化的景観」、「伝統的建造物群」の6種類があります。具体的には、建物、彫刻、絵画、古文書、民俗行事、遺跡、希有な動植物、それらを守る技術などです。

郷土博物館の文化財を視察

郷土博物館の文化財を視察

伊勢原市内には、国・県・市指定の文化財が61件あります。また、登録文化財が8件あり、神奈川県では鎌倉市に次いで2番目の多さです。【伊勢原文化財サイト

社殿の建築・構造を視察

社殿の建築・構造を視察

比々多神社周辺には、昭和初期360基の古墳があったといわれ、埋蔵文化財の宝庫ともいえます。

訓練に総代さんも大活躍

訓練に総代さんも大活躍

比々多神社及び併設の三之宮郷土博物館には、県重文指定の「うずらみか」を始め、木彫り「狛犬一対」、「登尾山古墳出土品」、「金銅単竜環把頭」、「尾根山古墳出土品」、「らちめん古墳出土品」、「下谷戸縄文遺跡環状列石及住居跡」などの市指定文化財があります。

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また、5月5日に行われる「国府祭」(こうのまち)は県指定無形民俗文化財です。

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先人から伝わる郷土の財産を守るのは、今を生きるものの役目でもあります。

訓練を終えて

訓練を終えて

年明けから、乾燥状態が続く毎日だけに、火の管理はもちろんのこと、予防と確認を徹底したいところです。

消防本部や消防団の皆さま、ありがとうございました。

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