昨日の「酒祭」の続きです。
お水取り神事を修め、沢山を下ると再び雨が降り出しました。
水の恵みに感謝する祭事ですが、前儀の修祓式(しゅばつしき)は急遽殿内で執り行うことになりました。
本殿の御扉(みとびら)が開かれ、祭員が大祓詞(おおはらえし)を奏上(そうじょう)する中、神儀(しんぎ)〝 うずらみか出御 〟(しゅつぎょ)となり、恐る恐る本殿から弊殿(へいでん)へ神実(かむざね)をお遷(うつ)ししました。
参列者の代表者が山で汲み上げた御神水を「うずらみか」に捧げ入れ、海の幸(うみのさち)山の幸(やまのさち)の神饌(しんせん)を供(きょう)し、祝詞奏上(のりとそうじょう)、祭文奏上(さいもんそうじょう)、玉串拝礼(たまぐしはいれい)と粛々(しゅくしゅく)と続き、約1時間の祭儀(さいぎ)を滞(とどこお)りなくお仕えすることが出来ました。
陽気の関係で参列者は肌寒さを覚えたようですが、緊張感もあり奉仕神職の顔には汗がにじんでいました。
年一度の酒祭に、蔵元、卸、酒販店一同は思いを新たに、新酒の醸造安全、酒類業の商売繁昌等を祈願されました。
今年も職場体験学習の中学生が参加しましたが、華やかな祭りとは異なる重々しい祭典に、何かしらの感動を得たようです。
酒祭の神事を今回初めて知りました
このようにして 粛々と執り行われるのですね
体験学習もよく行われているんですね 貴重な体験ですね
鈴木治美 様
酒祭は神賑行事として行えば一般の方々にも周知が出来るとは思いますが、今のところは関係者のみで神事を執り行っています。
中学生の職場体験学習で、若い人が感心を寄せてくれるのは本当に嬉しいことです。