相模国三ノ宮・比々多神社

日帰りで京都へ

「午後から日帰りで京都まで行ってきました。」(禰宜)平成19・20年度神道青年全国協議会事業委員会の打ち上げ会と称して同期会を行いました。

会合の前に、全国にあるお稲荷さんの勧請(かんじょう=御神霊のおいでを乞う)元である伏見稲荷大社にお参りしました。

全国のお稲荷さんの総本宮

全国のお稲荷さんの総本宮

ご存知の通り、お稲荷さんの神使はおきつねさんです。因みに、ここは「いなり寿司」の消費が日本一で、正月三が日だけで25,000個以上が食されているとのこと。そして、その形は三角形。言い伝えによると、狐の顔・耳・稲荷山をイメージしているとか。

神使のおきつねさん

神使のおきつねさん

もちろん、絵馬はきつね(絵狐?)でした。

三角形のきつねの絵馬

三角形のきつねの絵馬

また、テレビのドラマや映画などで知られていますが、千本鳥居は圧巻です。

何ともいえぬ光景

何ともいえぬ光景

何気なく鳥居を見てくぐっていると、母校奉納の鳥居があり嬉しかったです。

5号鳥居 10号鳥居は1,302,000円~

5号鳥居 10号鳥居は1,302,000円~

11月8日に「火焚祭」(ひたきさい)というおまつりが行われます。古くから鍛冶屋(かじや)さんや石工(いしく)、鋳物師(いものし)のおまつりで「鞴祭」(ふいごまつり)というおまつりがあります。(お稲荷さんはこれらの守護神)

社殿

社殿

金属などを製錬、加工するために、火をおこし、火を強めるのに用いる送風装置を「ふいご」「ふきかわ」「はぶき」といいます。『日本書紀』には、鹿の皮で(天羽鞴 あまのはぶき)を作ったと記されています。「たたら」(鑢、蹈鞴)という大型で足踏式のものもあり、「たたらまつり」ともいいます。

夕方、京都駅前に集合して宮川町(*五花街 ごかがい)のお茶屋さんで食事をしながら思い出話に花が咲きました。

*京の6つの花街(はなまち)【上七軒・祇園甲部・祇園東(祇園乙部)・嶋原・先斗町・宮川町】のうち、組合連合会に所属していない嶋原を除いた総称。

語らいのつきない楽しい時間でした

語らいのつきない楽しい時間でした

当時の委員長の粋な計らいで、名前入りの特製記念品をいただきました。

また、委員の皆さんからも“ 感謝の舞 ”なる思いの籠もった人形と、これまた特製の風呂敷をいただき、感動・感謝の連続でした。

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京の都は、桓武天皇が794年(「鳴くよウグイス平安京」)に遷都しましたが、東京に遷るまでの千年余りの間、都として栄えました。『日本後紀』には、そのご聖蹟を「当年の費(つい)えといえども後年(こうねん)の頼り」と記しています。造作には莫大な費用や労力を含め、目に見えない力を費やしましたが、そのことが後年となって歴史の財産として表れたことを物語っています。

個人の行動や地域、国も、このご聖徳から学ぶことがあると思います。

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