相模国三ノ宮・比々多神社

徳育

今朝早く、伊勢原市倫理法人会  (社団法人倫理研究所)のモーニングセミナー(於:フォーラム246)に参加いたしました。講師には、日華親善協会副会長・酒井麻雄先生をお迎えして、「見えない歴史」(昭和史)についてお話を伺いました。

倫理法人会は、純粋倫理の実践によって自己革新をはかり、健全な繁栄をめざす経営者の集まりです。政治を始め、経営、環境、医療、公務員など広範囲にわたり道徳の規範となる原理、つまり倫理が求められています。

私たちの世の中は、あらゆる分野で “ モラル・ハザード ”(道徳崩壊)が露呈し、徳育の見直しが喫緊(きっきん)の課題です。

 

現在にあてはめても、国是としての内容を誇る「五箇条の御誓文」(ごかじょうのごせいもん)【明治元年3月14日、明治天皇が宣布した明治新政の基本政策】第2条には、

一、上下(しょうか)心を一にして、盛(さかん)に経綸(けいりん)を行ふべし

とあります。経綸とは、「国家を治め整えることであり、治国済民(ちこくさいみん)の方策」(『広辞苑』)のことです。御誓文の起草には、福井藩士・由利公正(ゆりきみまさ)があたりましたが、その出身である横井小楠(よこいしょうなん)の著『国是三論』の中には、経綸の言葉が主に「財政経済を興すこと」に重きが置かれ、起草にはその影響が強いといわれています。

 

明治23年(1890)10月30日、国民道徳の根源である「教育勅語」が渙発(かんぱつ)されてより120年になります。残念ながら、この60年は公教育の場から排除された空白状態にあります。しかしながら、家庭の親、職場の上司、地域や社会の指導者に求められる手本として、大いに見直される機会にあることは事実だと思います。

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