相模国三ノ宮・比々多神社

土の神さまに感謝

昨日・今日と兼務社(所管神社)の総代さんが次々に来社され、各種負担金を納めていただいています。

秋の祭儀日程や総代会研修旅行(11月18日・19日:熱田神宮)、所管社参拝旅行(来年2月:伊勢神宮)、また各社の境内保全状況などが話題となっています。

さて、昨日は兼務社の地神社(秦野市鶴巻)の例祭でした。お彼岸の中日ながら、多くの役員さんが参列されました。

地神社は地元の人たちから〝大エノキ〟として親しまれる樹高30メートル、胸高周囲10メートル、樹齢600年以上といわれる大ケヤキ(県指定天然記念物)をご神木とする、土の神さまをおまつりする神社です。

例祭日は社日(しゃにち;今年は9月19日)ですが、この日に近い日曜・祝日に行っています。

社日~年2回あり、春分と秋分に最も近い戊(つちのえ)の日。春を春社、秋を秋社といい、社は産まれた土地の神さま(産土神)のこと。春は五穀豊穣を祈り、秋は収穫のお礼参りをする。

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『古事記』では、地神社のご祭神である「波邇夜須毘売」(はにやすびめ)は、伊邪那美命(いざなみのみこと)が火の神である迦具土神(かぐつちのかみ)を産み、火傷(やけど)をして苦しみ、した糞(ふん)から化成した神さまです。また、尿からは水の神である彌都波能売神(みつはのめのかみ)が産まれました。

『日本書紀』一書には、軻遇突智(かぐつち)と埴山姫(はにやまひめ)の子、稚産霊(わかむすび)の頭の上には、蚕(かいこ)と桑が生(な)り、臍(ほぞ=へそ)の中に五穀が生ったとあります。

この土は赤土の粘土であり、焼畑(やきばた)ともいわれ、水と土により五穀が育つ、まさに農業の始まりともいえます。

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当地では稲刈りが行われている最中ですが、穀物の収穫に感謝する秋の一日でした。

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