2018年1月 のアーカイブ

大志

2018年1月8日 月曜日

当地では乾燥注意報が解消されるような恵みの雨が降りました。

砂埃(ほこり)も掻き消され、境内にも潤いがもたらされたようです。

一方で、外で執り行う地鎮祭では、雨風に多少悩まされました。

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さて、今日は新成人をお祝いする「成人の日」です。

戦後の昭和23年に制定された祝日で、平成12年(西暦2000年)のハッピーマンデー制度により、1月第2月曜日となりました。

それまでは小正月にあたる1月15日でしたが、日が変わってから雨が多いようにも感じます。

伊勢原市では1026人が晴れの成人式を迎えました。

成人式は「冠婚葬祭」(かんこんそうさい)の〝 冠 〟にあたり、古来、男子は「加冠」(かかん)「元服」(げんぷく)の儀、女子は「髪上げ」の儀式を行い、成人としての自覚を促しました。

神社でも美しい着物を身にまとい、家族や友人とともにお参りする姿が見られ、とても微笑ましく感じました。

「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」という祝日法の意味を理解し、責任をもって行動する社会人として歩んで欲しいと思います。

志を立つることは大にして高くすべし

小にして低ければ小成(しょうせい)に安じて成就しがたし

貝原益軒「五常訓」

七種粥

2018年1月7日 日曜日

正月七日の今日は五節句の一で「人日」(じんじつ)。

粥(かゆ)に芹(せり)、薺(なずな=ペンペン草)、御形(ごぎょう=母子草)、繁縷(はこべら=はこべ)、仏の座(ほとけのざ=田平子)、菘(すずな=蕪)、蘿蔔(すずしろ=大根)の七草を入れて食し、無病息災を祈る習わしは今でも全国で行われています。

けふぞかし薺はこべら芹つみてはや七種のおものまゐらむ 慈鎮和尚『拾玉集』

芹薺五形はこべら仏の座菘すずしろこれぞ七種 『年中故事要言』

今日までは松の内ですが、正月の一区切りで門松や七五三(しめ=注連)飾りを取り除きます。

nanakusagayu御神前に七種粥をお供えし、職員や臨時奉仕者も無病息災を願いつつ、ありがたく食しました。

願意

2018年1月6日 土曜日

昨日は企業の祈祷が続く中、参列者の携帯電話から一斉に緊急地震速報のアラームが鳴り、一瞬ひやりとしましたが、揺れがなくほっとしました。

また、今朝は6時前にぐらっと揺れ、あの阪神淡路大震災(平成7年1月17日)の恐怖が胸を過ぎりました。

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さて、初詣の参拝者数も落ち着き、臨時奉仕の巫女さんも三が日の三分の一となりました。

しかしながら、新年最初の週末とあって社頭は賑わい、寧(むし)ろ遠方からの御朱印巡りは多い状況でした。

また、年明け最初の戌の日にあたり、安産の祈願者が目立ちました。

毎年のことですが、節分までは厄除祈願(厄年表)がもっとも多く、次いで家内安全祈願、そして受験シーズンを前に合格祈願も増えてきました。

その他、個人祈願では八方除、身体健全、病気平癒、学業成就、交通安全、心願成就、法人・団体では工事安全、工場安全、施設安全、社内安全、労働安全、社運隆昌、商売繁昌、必勝等の願意があります。

企業の年頭安全

2018年1月5日 金曜日

今日は二十四節気の「小寒」(しょうかん)で、一年の内で最も寒い季節になりました。

寒の入りらしく、日の出以降は日もあたらない曇り空となり、気温の上がらない一日でした。

昨日から出張祭儀も始まり、工場関係の年頭安全祈願祭へ出向いています。

束の間の正月休みを終え、今日から出社という会社が多いようですが、年初に安全を願うのはどの企業も同じ事のようです。

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神社では朝7時半から閉門前の4時半過ぎまでご祈願が続きました。

今日だけでも土木、建築、建設、不動産、設計、塗装、産業廃棄物処理、保険、金属加工、製造、出版、印刷、建具、管工事、造園、左官、鉄鋼、運送、商社、病院、介護老人施設、福祉施設、ビルメンテナンス、自動車販売、技術開発施設、販売、サービス、賃貸、遊技、卸、古物商、経営コンサルタント等、あらゆる業種の祈願祭をお仕えしました。

御神酒と鈴祓い、開運守の授与

2018年1月4日 木曜日

早朝の御殿内は氷点下から摂氏零度前後で、この季節は皹(あかぎれ)と霜焼けがつきものです。

平常の昇殿祈祷は午前8時半からですが、正月のみ午前7時半頃から承っています。

今朝も早くから企業祈祷がありましたが、深深(しんしん)と冷えた拝殿では、冷気に包まれながらも清らかな〝霊気〟を感じて頂けるものと思います。

おみくじ

おみくじ

今日から老人介護施設のお参りが始まり、車椅子で世の長人(ながひと)が大勢お越しになりました。

また、地域の学童保育の参拝もあり、とても賑やかな境内でした。

参拝者には御神酒所(おみきしょ)において、特別限定の御神酒を神盃で振る舞うとともに、御神鈴によるお祓い、そして一人一人に開運守を授与しています。

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三が日も無事に

2018年1月3日 水曜日

お陰様で天候にも恵まれ、正月三が日が過ぎ去りました。

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これまで早朝から日暮れ過ぎまで、神社職員はもとより、臨時奉仕者の手伝いを得ながら、ほぼ平年通りの参拝者を迎え入れることが出来ました。

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本日までは家族連れの参拝が多く、厄年や家内安全、交通安全祈願が続きました。

明日は官庁御用始め、企業や団体の参拝が始まります。

新年慰霊祭

2018年1月2日 火曜日

毎年1月2日は招魂社(しょうこんしゃ)において、遺族会比々多支部の新年慰霊祭です。

先の戦争終結から73年目の慰霊祭となり、遺族も子から孫に移りつつありますが、慰霊の気持ちと平和の願いに変わりはありません。

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昨年6月9日に成立し、同16日に公布された「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」により、12月1日に皇室会議が開かれ、同8日に政令が閣議決定され、今上陛下の御譲位が平成31年4月30日に、新帝の御即位が翌5月1日に決まりました。

天皇・皇后両陛下には、国内唯一の激戦地となった沖縄はもちろんのこと、硫黄島、被爆地である広島・長崎、そして、サイパン、パラオ、フィリピンと海外へ慰霊の御訪問を続けられ、これまでに戦没者とその遺族に寄せられた大御心は、私たち国民の心に強く響いています。

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残されたもの、今に生きる私たちの使命や責任を、毎年あらためて感じる慰霊祭です。

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万度祓い

2018年1月1日 月曜日

大晦日の夜は冷え込みが厳しくなりましたが、午後9時過ぎには正月の臨時奉仕者が集まり、正式参拝を執り行いました。

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そして、授与所(じゅよしょ)や神酒所(みきしょ)等の持ち場につき、清祓を厳修して初詣の参拝者を迎え入れました。

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午前零時、号鼓(ごうこ)といって、拝殿の太鼓を打ち鳴らし、歳旦祭が始まりました。

続いて、元旦大祈祷へと移り、宮司が氏子・崇敬者の氏名と願意(がんい)を読み上げる間、禰宜(ねぎ)・権禰宜(ごんねぎ)が大祓詞(おおはらえし)を奏上して万度祓(まんどばらい)を斎行(さいこう)しました。

1時間余りの神事の間、賽銭箱の前で願い事を上げる参拝者を大麻(おおぬさ)で左右左と祓い続けました。

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