‘暦’ カテゴリーのアーカイブ

岩田帯の効果

2020年5月31日 日曜日

皐月(さつき)晦日(つごもり=月の最終日)の日は、日曜日の戌の日(いぬのひ)でした。

多産で安産、そして邪気(じゃき)を祓うとされる犬にあやかり、自粛生活でこの日を心待ちにしていたと思われる妊婦(にんぷ)さんが数多くお参りになりました。

当社では安産の祈願者に特別奉製(とくべつほうせい)の「祝田帯」(いわたおび)をお頒(わか)ちしていますが、「岩のように丈夫に育ちますように」との意から、この日に岩田帯をしめます。

語源は「斎肌帯」(いはたおび)ともいわれ、「胎児を保護してその位置を安定させる」「お腹を冷やさない」「胎児が育ち過ぎない」などの効果があると考えられ、何より母体に精神的・心理的な安心感をもたらすとされます

斎田帯

岩田帯

感染症予防のため一組ずつのご案内となり、時間帯によっては待ち時間が長くなったと思われますが、丈夫で元気な赤ちゃんを授かって欲しいと思います。

みどりの日

2020年5月4日 月曜日

今日は国民の祝日で「みどりの日」です。

祝日法には「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」と記されています。

境内の緑も美しい季節となり、今年も2・3日前に青葉梟(あおばずく)が飛来し、境内では雉(きじ)も姿を見せています。

妻恋ひに飛び立つきじのほろろとぞ鳴く『古今和歌集』

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宵宮(よいみや)のない寂しい相模國府祭(さがみこうのまち:県指定無形民俗文化財)ですが、明日は関係者のみで臨時祭を斎行します。

春の最後の例祭

2020年4月29日 水曜日

昭和の日(昭和天皇御誕生日)の今日、今月に入り15社目、春の最後の例祭(れいさい)で日月神社(伊勢原市沼目)へ赴(おもむ)きました。

責任役員3名が拝殿(はいでん)に、元役員2名が境内(けいだい)に並び、粛々(しゅくしゅく)と例祭式を執り行いました。

拝殿より

拝殿より

行楽日和(こうらくびより)の中、とても寂しい大祭でしたが、氏子中(うじこじゅう)の安全の願いを鳥居の内で祈りました。

国の基

2020年2月11日 火曜日

今日は御代(みよ)替りを経て、初めて迎える「建国記念の日」です。

今年編纂(へんさん)1300年という記念の年となる『日本書記』には、初代・神武天皇(じんむてんのう)[神日本磐余彦天皇(かむやまといわれひこのみこと)]が橿原宮(かしはらのみや)に都を開いたことが「辛酉年(かのととりのとし)春正月(はるむつき)、庚辰(かのえたつ)の朔(ついたち)、天皇(すめらみこと)橿原宮に即帝位(あまつひつぎしろしめす)。是(こ)の歳(とし)を天皇の元年(はじめのとし)となす」と記されています。

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明治維新により「諸事(しょじ)、神武創業(じんむそうぎょう)の始めに原(もと)づく」として、神武天皇即位を紀元(きげん)と定め、上記を太陽暦に換算して2月11日が当てられ、明治6年には「紀元節」が祝日として制定されました。

立春を過ぎ、日本の自然観からも相応しい時期にあたります。

しかしながら、先の大戦の占領政策により、国民の祝祭日であった明治節(11月3日)、新嘗祭(にいなめさい・しんじょうさい 11月23日)とともに廃止されましたが、復活を願う国民の声により、昭和41年に「建国記念の日」としてあらためて国民の祝日に定められました。

因みに、この日は大日本帝国憲法が制定(明治22年)された日にあたり、令和2年は皇紀2680年にあたります。

新しき時代を生きる私たちは、国の基(もとい)を学ぶべきといえます。

初午

2020年2月9日 日曜日

今日は2月最初の午(うま)の日で「初午」(はつうま)です。

この日は稲荷神社の縁日で、全国の稲荷社で祭事が行われます。

稲荷神社は宇迦之御魂神(『古事記』うかのみたまのかみ:『日本書紀』倉稲魂命)や保食神(うけもちのかみ)、御食津神(みけつかみ)等を祭神(さいじん)として祀(まつ)る、食物や農耕、諸産業の守護神です。

「ウカ」「ウケ」「ケ」は食物の意で、春には田の神が山から降りてくる田の神信仰と結びついたり、商人による屋敷への勧請(かんじょう)等、民衆に広範に根付いた信仰形態をもっています。

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初午が日曜日と重なったことから、企業の邸内社(ていないしゃ)の祭事は「二の午」(今年は2月21日)に集中しています。

2020年2月1日 土曜日

太陽暦では今年は4年に一度の閏年(うるうどし)にあたり、今月は暦日(れきじつ)の閏が設けられ、29日まであります。

さて、如月の予定です。

社頭掲示 如月

社頭掲示 如月

1日(土)月次祭、2日(日)総代奉仕(節分祭準備)、3日(月)節分追儺祭、真田神社(平塚市真田)節分追儺祭、4日(火)総代奉仕(節分祭片付け)、5日(水)相模國府祭類社宮司会、6日(木)神奈川県神社庁相模中連合支部新年会、8日(土)稲荷神社(伊勢原市下平間)例祭、八幡神社(伊勢原市坪ノ内)祈年祭、9日(日)神明神社(伊勢原市笠窪)祈年祭、雷電神社(伊勢原市串橋)祈年祭、11日(火)北金目神社(平塚市北金目)祈年祭、15日(土)月次祭、石座神社(秦野市鶴巻)祈年祭、落幡神社(秦野市鶴巻南)祈年祭、17日(月)祈年祭、23日(日)八坂神社(平塚市入野)祈年祭、十二柱神社(伊勢原市伊勢原)祈年祭、24日(月)御嶽神社(伊勢原市池端)祈年祭、神明社(伊勢原市上平間)祈年祭、29日(土)南金目神社(平塚市南金目)祈年祭

祈願絵馬

2020年1月15日 水曜日

睦月も折り返しの15日となり、月次祭を執り行い、皇室の御安泰と国家の安寧、氏子・崇敬者の平安を祈り上げました。

小正月ということで、御神前には小豆粥(あずきがゆ)をお供えし、職員も健康無事を願って頂きました。

陰暦で月の15日は望(もち;望日)にあたり、望粥(もちがゆ)ともいい、当社では餅(もち)を入れた粥となっています。

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さて、神奈川県公立高校入試の学力検査(2月14日)まで1ヶ月を切り、受験生にとっては最後の追い込みの時期を迎えました。

神頼みではありませんが、祈願絵馬には入試に向けた本人意気込みと真摯な祈りが十分に感じられます。

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御神札授与所(おふだじゅよしょ)では、合格祈願の御神札(おふだ:木札)や合格守、御神筆(合格鉛筆)、心願成就の達磨(だるま)など、関連の授与品を頒布(はんぷ)していますが、最近の傾向では勝守(かちまもり)をお受けになる方も多く見られます。

受験生を抱える家族にとっても大切な時期であり、健康管理や心の安らぎといった支えも必要なことはいうまでもありません。

新成人に幸あれ

2020年1月13日 月曜日

今日は国民の祝日で「成人の日」。

国民の祝日に関する法律(祝日法)には「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」と記されています。

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伊勢原市では1085人(男性576名・女性509名)の新成人が誕生し、本日令和初の成人式が挙行されました。

神社には早朝と式典の終了した午後の時間に、晴れ着姿のお参りが見られました。

新成人に幸あれと願います。

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睦月の予定

2020年1月5日 日曜日

明日は小寒(しょうかん)で寒の入りとなります。

節分までは寒の内で、日照時間は延びますが、寒気に苛(さいな)まれる季節につき、寒中見舞いを交わして厳しい寒さを気遣うとともに、流行性の感冒(かんぼう)には気をつけたいところです。

睦月の社頭掲示

睦月の社頭掲示

さて、年始の事に追われ、大変遅くなりましたが今月の予定(6日以降)をお知らせします。

8日(水)総代奉仕(節分協賛依頼)、10日(金)所管神社連絡協議会賀詞交歓会、14日(火)木下神社(伊勢原市神戸)例祭・神戸(上・下)道祖神祭、古札焼納祭・どんど焼き、15日(水)月次祭、中・平塚・伊勢原連合神社総代会理事会、19日(日)八剱神社(平塚市上吉沢)歳旦祭、30日(木)神奈川県神社庁新年事始祭・神宮大麻暦頒布終了奉告祭、31日(金)総代奉仕(節分舞台設営)

大晦日

2019年12月31日 火曜日

令和元年も大晦日を迎えました。

日中は季節外れの暖かさに驚かされるとともに、強風に悩まされました。

しかしながら、準備は順調に整っています。

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日が落ちると急に冷え込んできましたが、夜10時半には臨時奉仕者の正式参拝を執り行いました。

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各所をお清めして、お参りの方々をお待ちしています。

午前零時には歳旦祭(さいたんさい)並びに元旦大祈祷を厳修します。

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