‘暦’ カテゴリーのアーカイブ

立春と初午

2021年2月3日 水曜日

一年は元日から始まりますが、旧暦では大晦日(おおみそか)にあたる「節分」に厄を祓い、二十四節気の今日「立春」(りっしゅん)が春の始まりです。

節分が1日早かっただけで、諸々の準備が気忙(きぜわ)しく感じたものですが、立春が1日早いというだけで、今度は月が1日長く感じるのも不思議なものです。

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さて、今日は2月最初の午(うま)の日にもあたり、初午(はつうま)です。

初午の日は、京都・伏見稲荷大社の鎮座の由来となった日であり、全国の稲荷社の祭礼日にあたります。

当社で兼務する稲荷神社(伊勢原市下平間)では、これに近い2月8日が年に一度の例祭日となっています。

本日は市内の企業へ、神職が分かれて出張祭典(外祭)に伺い、稲荷祭をお仕えしました。

古来厄災を防ぐ色として重要視された朱塗(しゅぬ)りの鳥居をくぐり、ご神前には御饌神酒(みけみき)に加え油揚げをお供えし、社内の安全と産業の発展を祈りました。

朔日詣

2021年1月27日 水曜日

1月22日のブログにも掲載しましたが、2月1日には「朔日詣」(ついたちもうで)の御朱印(書置きのみ)を授与します。

大礼紙(たいれいし)という黄色の和紙を用いています。

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『広辞苑』に、朔日は「ツキタチ(月立ち)の音便。こもっていた月が出はじめる意。」とありますが、明治5年まで用いられた旧暦の太陰太陽暦(たいいんたいようれき=陰陽暦)では、月の満ち欠けで1ヶ月の日付を決めるため、新月(しんげつ)の日を朔(さく)といいました。

現在では月の第1日のことを朔日といい、正月1日(元旦)を始めとして、毎月1日には普段より多くの参拝者がお見えになります。

当社でも毎月朔日には、社業安全・商売繁昌を願う会社の祈祷や参拝が多く見られます。

大寒

2021年1月20日 水曜日

一年で最も寒さが厳しい時期で、冬が終わる最後の二十四節気「大寒」(だいかん)となりました。

しかしながら、東北や北陸の大雪に比べれば、寒さも辛抱せねばなりません。

柔道や剣道など武道の寒稽古が行われる季節であり、斯界(しかい)でも青年神職を中心とした寒中禊(かんちゅうみそぎ)が行われる頃ですが、コロナ禍によりままならない状況が続いていると思われます。

元宮からの眺望

元宮からの眺望

お天気続きで今日も青空が広がり、元宮からは相模湾を清々しく一望することができました。

伊勢原市内には乾燥注意報が出ていますが、週末から週明けにかけて、久しぶりにまとまった雨が降りそうです。

時節柄、社殿内の換気を十分に確保しています。

ご祈祷で23日(土)、24日(日)にお参りの方は、暖かな服装でお越し下さい。

福豆

2021年1月16日 土曜日

昨日は小正月の小豆粥(あずきがゆ)をお供えして、今年初めての月次祭を執り行いました。

睦月(むつき)も残り半月ですが、疫病という邪気(じゃき)を祓ひ、一日も早く穏やかに過ごしたいところです。

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邪気を祓う行事といえば節分ですが、今年は2月3日が立春ということで、その前日の2日が節分にあたります。

節分が2月3日でなくなるのは昭和59年(1984)2月4日以来37年ぶりで、2月2日になるのは明治30年(1897)以来124年ぶりということです。

今年からしばらくは閏年(うるうどし)の翌年、4年ごとに2月2日となるようです。

既にご案内の通り、今年の「節分追儺祭」はコロナ禍の状況を鑑み、式典のみ執り行い、豆まき・宝まき行事は中止となりました。

授与所では「福豆」を頒布(はんぷ)しています。

ご家庭や職場で邪気を祓ひ、春立ち返る日から平穏な一年を過ごして欲しいと思います。

新成人のお参り

2021年1月11日 月曜日

今日は新成人をお祝いする「成人の日」。

古くは男子の「元服」(げんぷく)や「褌祝い」(ふんどしいわい)、女子の「成女式」(せいじょしき)にあたり、祝日法には「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」と記されています。

伊勢原市では新型感染症の急速な拡大により、急遽オンライン配信での式典開催となりました。

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例年であれば式典前の早い時間に、家族連れでお参りになることが多かったものの、今年は朝早くから夕方まで、多くの新成人の姿が見られました。

冬本番の寒い境内も、羽織袴(はおりはかま)やスーツ姿、着物姿の若人により、とても華やぎました。

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本日を以て臨時の授与所(テント)を閉所し、明日からは常設の授与所で御神札(おふだ)、御守(おまもり)、干支(えと)の縁起物(えんぎもの)等を頒布(はんぷ)します。

授与所の開閉所時間は午前8時30分から午後4時30分です。

冬至

2020年12月21日 月曜日

今日は二十四節気の冬至(とうじ)です。

北半球では正午の太陽の高度が最も低く、日照時間も最も短く、一陽来復(いちようらいふく)とも称されます。

陰がきわまって陽がかえる、つまり明日からは日の光が増してきます。

冬至南瓜(かぼちゃ)を食し、柚子湯(ゆずゆ)に入って、運気の上昇をはかりたいところです。

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神恩感謝の大切なお祭り

2020年11月23日 月曜日

今日11月23日は「勤労感謝の日」です。

祝日法には「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。」とあります。

天皇陛下には宮中の神嘉殿(しんかでん)において、皇祖をはじめ神々に新穀をお供えになり、国安かれ民安かれの祈りとともに新嘗祭(にいなめさい)をお仕え遊ばされます。

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伊勢の神宮をはじめ、全国津々浦々の神社でも執り行われる神恩感謝の大切なお祭りです。

当社でも関係者が集まり、感染症対策を施しながら午前10時に祭典を斎行(さいこう)しました。

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御神前には氏子崇敬者の献上された初穂米はもとより、生産者が丹精込めて育てた農産物を横山の如く奉(たてまつ)り、例年と変わらない祈りを捧げました。

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当り日

2020年11月15日 日曜日

今朝の新聞に、七五三詣と菊花展の記事が掲載されました。

読売新聞 15日

読売新聞 15日

11月15日は七五三ですが、日曜日が重なり、天候にも恵まれたこともあって、今日の当たり日は多くの人出となりました。

安心してお参り頂くため、ご祈願では日時予約と分散参拝のお願い、また昇殿人数の制限(一家族4名)等、皆様のご協力のお蔭により、これまで支障なく対応することが出来ました。

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来年の暦

2020年11月14日 土曜日

先般、三ノ宮の青年会「三和会」より、来年のカレンダーの寄贈がありました。

春の例祭(4月22日)や相模國府祭(さがみこうのまち:5月5日)、秋の慰霊祭において、神輿渡御や山車巡幸、太鼓奉納の全てが取り止めとなっているだけに、来年は通常通りに伝統の祭りが出来るよう、その思いも一入(ひとしお)の事だと推察されます。

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本年も残り一月半となりますが、令和3年の「神宮暦」や「靖國暦」が届き、当社発行の「神社宝運暦」も出来上がりました。

明年は皇紀2681年、西暦2021年、辛丑歳(かのとうしどし)平年(へいねん)、明治以来154年、大正以来110年、昭和以来96年、平成以来33年となります。

右より神宮暦、靖國暦、神社宝運暦

右より神宮暦、靖國暦、神社宝運暦

暦は「日読み」(かよみ)の転とされますが、一年の月、日、曜日、祝祭日、季節、日の出・日の入り、月の満ち欠け、日の吉凶、行事、運勢等が記され、生活の指針となるものです。

マイクロツーリズム

2020年10月2日 金曜日

昨晩は中秋の名月を拝むことができました。今夜は十六夜(いざよい)で満月です。

「月待ち」は、十五夜のみならず、立待月(たちまちづき)の十七夜、寝待月(ねまちづき)の十九夜、二十三夜など、月が出るのを待って供物を供え、飲食をともにして月を拝む民間行事です。

元宮からの観月 昨晩

元宮からの観月 中秋の名月(十五夜)

さて、昨日から東京発着のGo  To  トラベル事業が始まりましたが、観光関係の諸産業には深刻な影響が及んでいて、当社でもバスによる団体参拝やウオーキングツアー等が半年余りない状況が続いています。

本日はマイクロツーリズム(近隣への旅行)需要の喚起のため、市内の観光消費を促進するキャンペーンの募集で、関係者の来訪がありました。

当社としては、併設の郷土博物館を観光クーポン券利用の対象とする予定で、後日詳細をお知らせする予定です。