‘暦’ カテゴリーのアーカイブ

満月と七五三

2016年11月15日 火曜日

昨日は旧暦の10月15日で満月。

月が今年最も地球に近づき、満月が大きく見える〝スーパームーン〟でしたが、当地ではそのお月さまを拝することは適いませんでした。

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今月も月の折返しの15日を迎え、月次祭を執り行いました。

そして今日は「七五三」。

旧暦では必ず七五三が満月にあたり、月の満ち欠けが暮らしに密接な関係があったことを理解できます。

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平日なので数は多くなかったものの、晴着(はれぎ)を身にまとった3歳児、5歳児、7歳児が、家族連れで七五三のお参りに見えました。

3歳児には引きずる程の長さの千歳飴ですが、健やかな成長を願う家族の思いが周囲の人たちにも伝わりました。

当社では七五三参りのご祈願は、随時(8:30-16:30)承っていますが、来週・再来週は結婚式の予定も多いためご連絡下されば幸いです。

電話 0463-95-3237  メール hibita38@gmail.com

天地ともに永久に長く久しく

2016年11月3日 木曜日

今日は国民の祝日で「文化の日」。

祝日法には「自由と平和を愛し文化をすすめる」とうたわれています。

明治天皇の御誕生日にあたるこの日は、昭和2年に「天長節」として祝日となりましたが、GHQの意向で祝祭日は廃止され、現在の国民の祝日に関する法律(祝日法)が施行され文化の日に変わりました。

また、皇后陛下の御誕生日を「地久節」といいました。

これは「天長地久」(『老子』)からきていますが、天地ともに永久に長く久しくの意です。類義語に「天壌無窮」(『日本書紀』)という語があります。

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全国津々浦々の神社では、例祭(大祭)はもとより、毎月2回の月次祭や朝夕の日供祭において、皇室の弥栄、国の繁栄を祈りますが、まさしく〝 天長地久 〟の願いです。

生活の指針

2016年10月27日 木曜日

今年も残すところ2ヶ月余りとなり、早くも企業の年頭安全祈願祭の問い合わせが始まりました。

年末にお頒(わか)ちする神棚のお神札準備も間もなく整える頃です。

来年は平成29年・皇紀2677年・西暦2017年、丁酉(ひのととり)です。授与所(じゅよしょ)では暦(れき・こよみ)の頒布(はんぷ)をしていますので、神事の心得、農事の目安、生活の指針として是非ご利用ください。

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今年も菊華会による菊小屋づくりが行われました。

陽気の関係で花が少し遅れているようですが、間もなく大菊の鉢や小菊の懸崖(けんがい)づくり、盆栽菊などの搬入されます。

青年たちの粋な計らい

2016年10月23日 日曜日

秋の季節の最後の二十四節気で「霜降(そうこう)」となりました。

霜が降りるには早いものの、山の木々の葉が紅葉し始める頃です。

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さて、今日は氏子の青年会長の神前結婚式を執り行いました。

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秋の澄んだ青空の下、新郎は紋付羽織袴(もんつきはおりはかま)で凜々(りり)しく、新婦は清浄を意味する白無垢(しろむく)姿に神聖な綿帽子(わたぼうし)を被(かぶ)り、粛々と参道を参進して婚儀を進めました。

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結婚式が閉式して退下(たいげ)するや否(いな)や、氏子青年たちの粋(いき)な計らいで、囃子太鼓(はやしだいこ)が賑やかに響きわたるとともに、樽神輿(たるみこし)でお祝いの演出が行われました。

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喜びと驚きのご両人でしたが、良き仲間に囲まれて、太鼓の音以上に心に響く素敵な結婚式になったのではないでしょうか。

具に見回り

2016年10月13日 木曜日

先週に続き、今日も境内高木の枯れ枝処理を行っています。

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作業を見守りつつ、神社役員さんとともに境内の様子を具(つぶさ)に見て回る良い機会となりました。

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森を歩いていると、はらはらと落ちる木の葉とともに、ころころと転(まろ)ぶ木の実(このみ)の雨が降り、秋の深まりを実感します。

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今日は曇り空で銀杏(ぎんなん)の日干し作業はお休みですが、今年も祭典のお下(さ)がり品としてお配りする予定です。

今宵は十五夜(じゅうごや)とともに二夜(ふたよ)の月といわれる「十三夜」(じゅうさんや)、後の月(のちのつき)を拝めるでしょうか。

木の子

2016年9月23日 金曜日

今日は秋分に最も近い戊(つちのえ)で「社日」(しゃにち)です。秋の社日を秋社(あきしゃ)といいます。

昨日は社殿を構えない地神社(秦野市鶴巻南)の例祭でしたが、雨の影響もあり、同じく兼務する落幡神社(秦野鶴巻南)の殿内において遙拝式(ようはいしき)を執り行い、御祭神である土の神・埴安姫(はにやすひめ)に収穫感謝の祈りを捧げました。

地神社の大榎

地神社の大欅 ( おおけやき )

雨続きの2週間余り、社務日誌をめくってみても晴れの日がほとんど無く、御天道様(おてんとうさま)が恋しい日々です。

稲刈りを目前にした農家も多く、さすがに深刻な問題となっています。

神社でも至る所が湿気に覆われ、参道の石畳や御神木の樹皮は苔(こけ)むしています。

相生の欅

相生の欅 ( あいおいのけやき )

境内の樹木の下に視線を落とすと、キシメジ科?と思える茸(きのこ・菌)が群生していました。

茸類を古名で〝 くさびら 〟といいますが、『和名抄』(わみょうしょう:倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)の略)には、「笠のないものを茸、笠あるものを菌」というとあります。

東日本では「キノコ」(木の子)、北陸では「コケ」(ふけ・雲脂)、関西では「タケ」(茸)、九州では「ナバ」(ねばねばしたもの)という言い方も面白いものです。

霧雨や白き木子の名は知らず 乙二

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夏には多くの虫が見られましたが、その死骸を分解するのは菌類の役割です。

それが土の栄養となり、植物が育つわけです。

〝 木の子 〟として木から養分ももらうだけでなく、見えない地中の菌糸(きんし)が菌根(きんこん)として養分の相互補給を行い、共生が成り立っているようです。

秋季皇霊祭

2016年9月22日 木曜日

秋の彼岸の中日(ちゅうにち)で「秋分」となりました。

ご先祖さまに御萩(おはぎ)をお供えし、墓参りをする日本独特の行事です。

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〝 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ 〟国民の祝日「秋分の日」ですが、明治・大正・戦後間もなくまでは「秋季皇霊祭」(しゅうきこうれいさい)という祭日でした。

宮中では春分の日と同様に、皇霊殿(こうれいでん)において歴代天皇の大御霊(おおみたま)を始め、皇后・皇族の御霊をおまつりする先祖祭(秋季皇霊祭)が、神殿(しんでん)では天神地祇(てんじんちぎ:天つ神国つ神)八百万神(やおよろずのかみ)の神恩(しんおん)に感謝する秋季神殿祭が執り行われます。

仁孝天皇(文政8年)

天照らす神のめぐみに幾代々もわがあしはらの国は動かじ

彼岸は盂蘭盆(うらぼん)と同じく、古来の民俗信仰と結びついて年中行事化したものです。

神道でも春季同様に、先祖祭の「秋季霊祭」(しゅうきれいさい)が執り行われます。

玉襷(たまだすき)かけて祈らな世々の祖(おや)祖の御祖(みおや)の神の幸(ちは)ひを 平田篤胤

健康寿命

2016年9月19日 月曜日

本日は国民の祝日で「敬老の日」です。

日本人の平均寿命は83.7歳(世界保健統計2016)と世界一の長寿国を誇りますが、寝たきりのお年寄りもこれには含まれています。

欧米では〝 Bed is bad.(寝たきりはよくない)〟という考え方があるようですが、平均寿命と健康寿命が少しでも近づくよう、家庭における介護の在り方などを考える機会でもあるでしょう。

祝日法には「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」とありますが、年長者を敬愛する世界でも珍しいお祝いの日を大切にしたいものです。

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当社では10月19日(水)に比々多地区老人クラブ連合会の健康祈願祭を執り行う予定です。

中秋無月

2016年9月15日 木曜日

長月も折返しの15日、ご神前では粛々と月次祭(つきなみさい)を執り行いました。

また、鶴岡八幡宮の大祭にあたり、例祭式に参列させて頂きました。

読売新聞 13日

読売新聞 13日

今日は「十五夜」(じゅうごや:旧暦8月15日)にあたり、中秋(旧暦では7-9月が秋)の名月を拝する月見行事ですが、残念ながら清風明月(せいふうめいげつ)を愛(め)でることはかなわず、中秋無月(ちゅうしゅうむげつ)の状況です。

芋名月(いもめいげつ)といわれますが、秋の七草の薄(すすき)を飾り、月見団子や収穫したばかりの農作物(里芋や枝豆、栗など)をお供えしたご家庭も多いのではないでしょうか。

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明日は実りに感謝する「産土講祭」(うぶすなこうさい)ですが、十六夜(いざよい)の風情を楽しめるでしょうか。

鶺鴒鳴

2016年9月12日 月曜日

八月節白露(はくろ)の次候で「鶺鴒鳴」(せきれいなく)となりました。

和歌に詠(よ)まれる古今伝授(こきんでんじゅ)の3種の鳥を「三鳥」(さんちょう)、すなわち百千鳥(ももちどり)・喚子鳥(よぶこどり:呼子鳥)・稲負鳥(いなおおせどり)というそうですが、百千鳥は鶯(うぐいす=春)、喚子鳥は郭公(かっこう=夏)・杜鵑(ほととぎす:時鳥・不如帰・子規など)、そして稲負鳥は鶺鴒(=秋)とされるようです。

『日本書紀』の一書(いっしょ)には、男神の伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と女神の伊弉冉尊(いざなみのみこと)の国生みにあたり、鶺鴒(にわくなぶり=せきれいの古名)が尾を上下に振って、両神に共為夫婦(みとのまぐあい:美斗能麻具波比・溝合為夫婦・合為夫婦=婚姻・交合)を教えたと記されています。

石叩(いしたた)き、庭叩(にわたた)き、妹背鳥(いもせどり)、嫁鳥(とつぎどり)、嫁教鳥(とつぎおしえどり)、恋教鳥(こいおしえどり)、恋知鳥(こいしりどり)、道教鳥(みちおしえどり)といった異称をもつ理由が理解できます。

近隣の田んぼでは稲穂がその重みに頭を垂れて、刈り取りの時期を迎えていますが、稲の穂がふくれることを穂孕(ほばら)みというそうで、交道(とつぎのみち)を二神に教えた鶺鴒は、稲の成熟・実りをも連想させてくれます。