本日、総代さんたちが集まり、例祭(4月22日)と国府祭(5月5日)において、粽(ちまき)行事に用いる俵(たわら)をつくりました。
俵をつくるための道具もほとんど目にする機会はありませんが、何よりその技術を伝承する人が少なくなっています。
そのため、数年前から総代さんがこの作業を担い、新しい人に教えながら受け継いでいます。
桟俵(さんだわら)という俵の両端にあてる円い藁(わら)の蓋(ふた)をつくる作業は、身体と足の均衡や柔軟さも必要で、器用に体全体を用いる様に驚くばかりです。
毎年つくりかえるのがもったいない気もしますが、青々とした新しい藁と手作りの温もりに、伝統行事の核心を感じます。
例祭では3俵(三ノ宮・栗原・神戸)、国府祭では1俵を用います。
この中につきたての餅をちぎってにぎり、ぎっしりと詰め、杉の葉で覆っていっぱいにします。
当社では、散り撒くその動態から「ちまき」と呼んでいます。
粽行事は、神さまの無事鎮座を祝い、寿ぎの福分け行事として行います。
立派な俵の完成で、おまつりがまた一歩近づいて来ました。
総代の皆さまお疲れさまでした。