相模国三ノ宮・比々多神社

倭しうるはし

昨夕、伊勢山皇大神宮において、まほろば教育事業団との共催で神道政治連盟の教育研修会が開催され、県議や市議、教育関係者などが集いました。

“ まほろば ” とは、日本の古い言葉で素晴らしいところ、つまり四季折々の自然に恵まれた美しい日本の国土を指します。

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青少年に「美しい日本の国や日本の文化、日本の心」について学んでもらい、自身と夢と希望をもった誇り高き大人になって欲しいと願うものです。

倭(やまと)は国のまほろば たなづく青垣 山隠(やまこも)れる 倭しうるはし

『 古事記 』 歌謡

冒頭、小学校・中学校・高校の先生方に、教育現場の話や子供の教育、青少年合宿体験などについて事例を語っていただきました。

また、明星大学教授・元埼玉県教育委員長・親学推進協会理事長ほか、多くの肩書きをもつ高橋史朗氏による「教育再生」に関する講演を拝聴しました。

高橋史朗氏の講演

高橋史朗氏の講演

ルース・ベネディクト(米国・文化人類学者)は、「西洋は罪の文化」(guilty culture)「日本は恥の文化」(shame culture)と表現しましたが、恥を知る教育は大切だと説きました。

学級崩壊といわれて久しいですが、公の精神を培い、集団のルールやマナー、モラルを守るうえで、恥を知るということは重要です。

また、脳科学の観点から子供の非行や事件は、脳内汚染に起因しているとの科学的分析をされました。その汚染を防止するためには、豊かな感性を磨くことが必要で、和歌や俳句などの美しい日本語のリズムを学ぶことの必要性を指摘されました。

「親が変われば子供も変わる」との視点から、親学を推進されていますが、時代の流れや潮流を感じる「魚の目」、高いところから広い視野で俯瞰する「鳥の目」、足下の小さなことをつぶさに見つめる「虫の目」、この3つの目で子供たちを見つめ直すことが、教育再生、美しい国日本の再建に向けた小さな第一歩だと思います。

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