相模国三ノ宮・比々多神社

管絃と舞楽の夕べ

「第24回まが玉祭」の初日、「管絃と舞楽の夕べ」(横浜雅楽会)が演じられますが、その演目が決まりました。

神楽舞

神楽舞

5月21日(土)16:40~18:00

◆神楽舞(かぐらまい)「浦安の舞」

◆管絃(かんげん) 太食調(たいしきちょう) 「音取」(ねとり)、「合歓塩」(がっかえん)

◆舞楽(ぶがく) 「還城楽」(げんじょうらく)、「長保楽」(ちょうぼらく) 

還城楽(げんじょうらく)

還城楽(げんじょうらく)

管絃は、古来大陸から伝わった音楽で、三管両絃三鼓(さんかんりょうげんさんこ)からなります。

管楽器は笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)を、絃楽器は琵琶(びわ)、楽箏(そう)を、打楽器は鞨鼓(かっこ)、楽太鼓(がくだいこ)、鉦鼓(しょうこ)を用います。

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管絃では管楽器が主な役目をし、篳篥が主旋律(しゅせんりつ)を、龍笛がやや装飾的に同じ旋律を奏し、笙が和音をつけます。

雅楽には指揮者がありませんが、打楽器や絃楽器はリズム楽器として、鞨鼓が演奏全体のリズムと速度を調整する役目を果たします。

抜頭(ばとう) 一昨年

抜頭(ばとう) 一昨年

また、舞楽には中国系の唐楽(とうがく)の伴奏で舞う「左舞」(さまい)と、朝鮮系の高麗楽の伴奏で舞う「右舞」(うまい)があります。

落蹲(らくそん) 一昨年

落蹲(らくそん) 一昨年

左舞では原則として赤色系の装束を使用し、舞台向かって左方から出て舞い、三管三鼓で演奏します。右舞では緑色系の装束を用い、向かって右方から出て舞い、篳篥、高麗笛(こまぶえ)、三の鼓(さんのつつみ)、太鼓、鉦鼓の構成で演奏します。

敷手(しきて)  一昨年

敷手(しきて)  一昨年

本年の「還城楽」は舞人一人による走舞(はしりまい)です。雅楽曲の中で唯一、蛇(へび)が登場する曲です。中国の西方に蛇を好物として食べる蛮人がいて、喜びとらえる様子を舞にしたといわれます。

どうぞ普段の忙しさを忘れ、ゆったりとした気持ちでお楽しみください。

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