相模国三ノ宮・比々多神社

牛の力

9月に入っても暑い日が続いていますが、蝉時雨(せみしぐれ)は幾らか弱まり、晩には虫の鳴き声が寂寥(せきりょう)たる雰囲気を感じさせます。

さて、新型コロナウイルス感染症の終熄(しゅうそく)を願い、社頭では「疫神齋」(えきじんさい)という疫病(えきびょう)除(よ)けの御神札(おふだ)を頒布(はんぷ)しています。

今年は予言獣(よげんじゅう)といわれる妖怪(ようかい)「アマビエ」にあやかり、疫病退散を願う護符(ごふ)や御朱印を頒布する社寺が多く見られますが、当社でも〝アマビエおみくじ〟の人気が高いようです。

飯田九一氏(日本画家・俳人)年賀状(昭和36年)

飯田九一氏(日本画家・俳人)年賀状(昭和36年)

来年の干支(えと)は辛丑(かのとうし)ですが、干支に因(ちな)んだ授与品を含め、初詣準備を徐々に進めています。

当社の末社には、菅原道真公(すがわらのみとざねこう)をお祀(まつ)りする天神(てんじん)さまが鎮座していますが、牛は菅公(かんこう)と縁(ゆかり)が深く、その神使(しんし)として知られています。

自分の病(や)んだところを撫(な)でる「撫牛」(なでうし)の信仰は江戸期に流行(はや)り、今も各地の社寺で見られます。

年が明けると、牛の力に頼ることもありそうです。

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