相模国三ノ宮・比々多神社

雨蛙と田植え

境内では、紫陽花(あじさい)の辺りから湿度に敏感といわれる雨蛙(あまがえる)の雄(おす)が、「ケケケケ ケケケケ クワクワクワ」と雨鳴き(あまなき=レインコール)を繰り返し、田んぼに水が張られるのを待っているようです。

英語で雨蛙を調べると、樹上で生活していることもあり tree  frog とあります。

日本でも別名を枝蛙(えだかわず)といい、日本語の奥深さを感じるものです。

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民間信仰でいう田の神は、山の神が田の神となって里に降り、稲田の生育を守り、秋には再び山に帰っていくと信じられてきました。

五月(さつき)、早苗(さなえ)、早乙女(さおとめ)、さおり(=さびらき:田植え前に田の神を迎える行事)等、「さ」は接頭語(せっとうご)で稲魂(いなだま)を意味しています。

当地では間もなく田植えの時期を迎えますが、皐月躑躅(さつきつつじ)が綺麗に咲き、五月晴れ(さつきばれ)や五月雨(さみだれ)の季節です。

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