相模国三ノ宮・比々多神社

安全を祈る気持ち

中心付近の風速が45メートルと、非常に強い台風14号が沖縄に近づいています。奄美地方(鹿児島県)は数日前に水害による大きな被害を被っているため、急峻な山が海に落ちている地形から土砂崩れなども予想されます。

離島の災害は救助も難航するため、被害者の精神的打撃も大きいと思います。台風の被害が無いことを祈ります。

さて、本日は冬物を慌てて取り出すような冷たい雨の一日でしたが、大安ということもあり、予定通り数件の地鎮祭奉仕がありました。

地鎮祭の設営準備

地鎮祭の設営準備

地鎮祭の主旨は、各種建物の新築または、土木事業の起工にあたり、敷地の神さまをおまつりして、神慮(しんりょ)を和(なご)め、土地の平安堅固(へいあんけんこ)ならんことを祈る祭儀(さいぎ)です。

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その歴史を紐解くと、「持統(じとう)天皇5年(691)冬10月27日、使者を遣わして新益京(しんやくのみやこ)を鎮め祭らしむ」と『日本書紀』に記されています。

「新益京」とは、飛鳥浄御原宮(あすかきよみはらのみや)から移した最初の条坊制(じょうぼうせい)による本格的な都城で、「藤原京」のことです。この宮城をつくるために地鎮祭が行われたわけです。

1300年前と現在では、道具や材料、工法、工期なども異なりますが、安全を祈る気持ちは一緒です。

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