相模国三ノ宮・比々多神社

八幡神

秋晴れの本日、兼務社の八幡神社(伊勢原市坪ノ内)で年に一度の例祭が執り行われました。

その昔、八幡神社は二本松というところに鎮座していましたが、坪ノ内村が神戸(ごうど)と三ノ宮の一部を分離して一村となった江戸時代の始まり、慶長8年(1603)に現地に移転遷座されたと伝わっています。

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高く聳(そび)える幟(のぼり)には「正八幡大神」(しょうはちまんだいじん)と大きく書かれていますが、御祭神(ごさいじん)は誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)です。

八幡神(はちまんしん)は全国でも稲荷神社に次いで多く、宇佐神宮(大分県宇佐市)を総本社とし、全国に分布しています。

奈良時代、東大寺の大仏建立に際して守護神として崇められ、「八幡大菩薩」(はちまんだいぼさつ)の称号が奉られました。

平安時代には平安京の守護神として勧請(かんじょう)され、都の裏鬼門にあたる男山に祀(まつ)られ、鎮護国家の神として朝廷の篤い信仰を集めました。これが石清水八幡宮で、清和源氏(せいわげんじ)の氏神であることから鎌倉幕府が開かれると、幕府の守護神として鶴岡八幡宮が祀られました。

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「八幡掛けて」(誓って)、「八幡」(断じて、決して、全く)、「弓矢八幡」(誓って、必ず)といったように、八幡神に誓って少しも偽(いつわ)りのない場合などにいう語となっています。

「 弓矢八幡成敗致す 」 狂言・入間川

コメント / トラックバック2件

  1. 鈴木治美 より:

    9日に 大磯の六所神社と二宮の川匂神社にお参りしました

    どちらも 久しぶりにお参りです

    秋の例大祭など お参りが増えますね

  2. 禰宜 より:

    鈴木治美 様

    六所神社さんは3日(日)に大祭を修められたばかり、川勾神社さんでは来月大祭を迎えるところです。
    良きお参りになったのではないでしょうか。

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