相模国三ノ宮・比々多神社

神地・神戸を定め給ふ

今月は神無月(かんなづき)ですが、「無」は上代(じょうだい)の格助詞で「の」を表し〝神の月〟にあたります。

当社では秋の祭礼「正祭」(しょうさい:10月16日)を執り行います。

第10代崇神(すじん)天皇7年「天社(あまつやしろ)・國社(くにつやしろ)及(また)神地(かむどころ)・神戸(かむべ)を定め給ふ」(日本書紀)とありますが、神領地として「神地・神戸」を賜ったその由縁に感謝する祭儀として「正祭」は行われています。

社頭掲示 神無月

社頭掲示 神無月

律令制下では、「神地」は朝廷が神社に寄進した所領、「神戸」は神社に属してその経済を支えた民ですが、全国各地に地名として残っています。

崇神天皇は初代 神武(じんむ)天皇と並んで「御肇國天皇」(はつくにしらすすめらみこと:『日本書紀』)と記され、国を初めて統治された御事績(ごじせき)を称えた呼び名です。

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