相模国三ノ宮・比々多神社

祖霊とともに生き続ける

昨晩、本日と2日間にわたり神葬祭(しんそうさい)のご奉仕がありました。

神葬祭は神道による葬儀で、日本民俗の固有の信仰に基づくものです。

人生最後の重儀にあたり、誠(まこと)を以てお仕えしますが、人の終わりを悲しみ、遺徳(いとく)を偲び、霊の安定、鎮魂(ちんこん)を祈ります。

NCM_0007

葬場祭(そうじょうさい=告別式)の前夜に行うのが通夜祭(つやさい)であり、殯(*もがり)の遺風(いふう)です。

* 殯(もがり)・・・荒城(あらき)。古代、貴人の本葬をするまで、棺に納めて仮に安置しておくこと。また、その場所。

通夜祭では、「霊魂(みたま)の再び帰りきまさむことを祈(ねぎ)まつり」と祭詞(さいし)を奏上しますが、蘇(よみがえ)りを祈る祭儀です。

御霊(みたま)は、亡き父母祖先の居る幽世(かくりよ)へと旅立ちますが、国土からそう遠くないところで、祖霊(それい)とともに生き続けます。

コメントをどうぞ