相模国三ノ宮・比々多神社

斎庭の稲穂

神社下の御神田において、今日は小学校5年生の田植え体験が実施されました。

児童たちの安全を願い、行事前にお清めのお祓いを行いました。

殆どの児童が初めてということで、とても良い体験学習になったと思います。

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神道には教義・経典がありませんが、依拠(いきょ=よりどころ)するものに、「三大神勅」(さんだいしんちょく)があります。

つまり、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が高天原(たかまのはら)から地上に天降る折に、天照大神(あまてらすおおみかみ)から賜ったもので、「天壌無窮の神勅」(てんじょうむきゅうのしんちょく)、「宝鏡奉斎の神勅」(ほうきょうほうさいのしんちょく)、「斎庭の稲穂の神勅」(ゆにわのいなほのしんちょく)です。

天皇陛下には皇居内水田において、粳米(うるちまい)「ニホンマサリ」と糯米(もちごめ)「マンゲツモチ」を5月20日に御自ら田植え遊ばされました。秋には皇祖神に新米が捧げられ、新嘗祭(にいなめさい)をお仕えになります。

高天原の神聖な稲穂(斎庭の稲穂)の種を地上に播(ま)いて育て、私たち日本人が食すという神話の教えが永遠とつながっていることの意義は重要なことです。

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今日は粳米「イセヒカリ」とともに、古代米2種が小学生や保護者の手で植えられました。

古代米の藁(わら)は、神社の注連縄(しめなわ)づくりや俵(たわら)づくりに用いられます。

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