相模国三ノ宮・比々多神社

年明けの葬儀

全国でもほぼ同じでしょうが、近隣の火葬場(秦野斎場・平塚市聖苑)では、三が日が休業となるため、年明けの葬儀が重なることが往々にしてあります。

当社でも昨日・今日と神葬祭奉仕が続きました。

松の内前後ということもあり、会葬者のことを考慮すると、速やかに葬儀を営みたいという心情との狭間(はざま)で、遺族も思い量ることが多かったと思われます。

sinnsousai

さて、「通夜祭」(つやさい)は故人の蘇生(そせい)を願う儀式で、往古(おうこ)の「殯」(もがり)の遺風(いふう)です。

夜通し蝋燭(ろうそく)の火を絶やさず、近親者が故人に寄り添って面影を慕い、生前同様に接することが大切です。

斎場の環境や仕事の休みの関係など、様々な理由で差し障りが生じるものですが、その思いは忘れずに持ちたいものです。

蘇生が叶わぬとなれば、遺体から御霊代(みたましろ)に御霊を遷(うつ)し留めるために、灯火(ともしび)を落とした浄闇(じょうあん)で行われるのが「遷霊祭」(せんれいさい)です。

以後は、霊璽(れいじ)が拝礼の対象であり、家の守護神としてまつられることになります。

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